福島県　矢吹町　西白河郡　城跡　城址　城蹟　山城　城館　館跡　屋敷　陣屋　お城　中世　代官所　仙道　中通り　南奥羽　南奥州　陸奥　東北地方　戦国時代　城跡ほっつき歩き　城跡ほっつき歩記　訪城　目次　市町村別

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掲載城館数　２０　　史跡・古戦場　０　　城館？　１

　矢吹地方は戦国時代後期には白河結城氏、石川氏、二階堂氏など複数の郡域を支配する有力領主諸勢力による不安定な分割支配が行われていたものと考えられていますが、「白河古事考」などの近世地誌などによりますと白河結城氏一族である中畑氏（中畠氏とも）が有力領主として位置付けられています。本来石川氏をその出自とする中畑氏は当初の拠点である国神城を始めとして、大規模な城郭遺構が残されている三城目城、隈井城について関係が深いものと考えられています。ただし同じ中畑氏支配下にあったとされる三城目城、隈井城の両城についてはその縄張りの手法に大きな違いがあるものと考えられます。
　確実に城館遺構が残されているものは７か所ほどですが、伝承地等を含めますと２０か所近くとなります。また中通地方の城館分布密度としては標準的な部類に含まれますが、須賀川市などの一部地域と比較しますと、些かまばらな配置状況といえなくもありません。なお「矢吹町史」などによりますと、沼館氏の著書に記されている「矢吹館」の比定地については不明であるとされています。
　この地域の城館探訪に相応しい時期はおおむね枯葉の落ちた12月から芽吹きの始まる4月上旬の間でと考えられますが、その多くは明確なルートもなく篠竹や荊の藪もけっして少なくありませんので、ゴーグル・作業用手袋・トレッキングシューズ・応急手当一式などあるていどの装備が求められます。また当然のことながらその殆どが私有地であると思われますので、地元の方に失礼のないように常識的な行動を心がけることが求められます。　なお訪城日はいずれも最終の年月日を記載してあります。
★印は中世城館探訪で郡山市内を訪れた際に立ち寄られても損はなさそうな個所を、おもに遺構の残存状況などに照らして拙サイト管理人の限られた私見により表示したみたものです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（2009/07/27　記述、2016/10/29改定）