小島氏館　中世城館　城跡　城址　埼玉　武蔵

CGI


			工事中
PAGEの先頭	PAGEの最後	管理人へmail	工事中

アクセスありがとうございます。　　　　　素人の趣味ですので不備や間違いなどが相当にあると思います。　　　　　もしお気づきの点がございましたらご指摘ください。　　

小島氏館

関連ページのリンク

　2005/05/30の日記　北堀堀ノ内　本庄城　皿沼城　庁鼻和城　五十子（陣）城　栗崎館　東五十子城　牧西堀ノ内　　　　　　　　

おすすめ評価

訪城季節３　遺構状態４　探し易さ５　交通利便５　体力消耗５　歴史経緯２　印象２　総合２６

所在地

埼玉県本庄市小島５－４－１２

歴史と沿革

■小島氏と書いて「おじまし」と読む
　「本庄市史」によれば、「小島」と書いて「おじま」と読むようそうで、小島の集落は元来杉山・下野堂とは一つの集落でしたが、中世末期から近世にかけて分村されたと推定しています。またこの名称は烏川の河川敷から眺めると洪積台地の高台に当るのでそのように呼ばれたものであろうとしています。
　武蔵七党丹党の秩父五郎基房の代のときに現在の上里町勅使河原に居を構え、その子四郎重光は本庄市小島・杉山・下野堂などを領して小島氏を名乗りました。その本拠地であると思われる真言宗長松寺の境内に土塁・空堀の遺構が所在することから、小島氏の館跡ではないかと推定しています。このほかに小島地内には「元屋敷」という小字もあることから、同様に小島氏と関係する居館の存在も示唆しています。
　また「市史」によれば、戦国時代の末期の天正年間には吉田和泉守正重（政重）、吉田新左衛門実重が北条氏邦より小島の地をそれぞれ３００貫文、１００貫文にて知行されています。このことから吉田氏に関係する城館として拡張された可能性も考えられますが、推定されている遺構の規模が小さいことから、吉田氏の系図に記されているように加美郡の黛城（金窪城か）を本拠としていたのかもしれません。

確認できる遺構

土塁、空堀

構造的特徴および
周辺の地理的特徴

■妻沼低地に突き出た洪積層の本庄台地の崖線上に所在し、北西側の低地との比高差は現在でも５メートル以上を確認できます。また、館跡の近くには鎌倉街道の枝道とされる古道が今も足跡を残しているということです。「埼玉の中世城館跡」の調査によれば約１００メートル四方の方形館の形式となっているようです。

参考資料、古文書、
記録

「中世北武蔵の城」（梅沢太久夫　著　2003/岩田書院刊）
「本庄通史　Ⅰ」（1989/本庄市）児玉党についての記述が200頁前後に及ぶ。
「本庄通史　Ⅱ」（1989/本庄市）
「紀要　創刊号」（1986/本庄市歴史民俗資料館）
「本庄市のＨＰ」　　　　　

文化財指定

無

訪城年月日

2005/05/30

訪城の記録

（　2005/05/30　）
■　西側に土塁と空堀が
　真言宗長松寺の西側に空堀と土塁が残されています。空堀の深さはもっとも深い部分では２ｍを超えますが、全体として保存状態は余り良好ではないように見えました。この遺構に沿って細長く神社の境内と参道が所在しているのですが、その部分が二重土塁の外側であったようにも見えるのですが定かではありません。
　また本堂の北側にもそれらしいものが見えるのですが、土塁というよりも古墳のように見える高まりがありました。　しかしあとで調べてみた限りでは、この区域に関しては「小島・旭古墳群」の地域から外れており「本庄市史」では該当する古墳の記述はありません。また、「埼玉の中世城館跡」などによれば、以前北側にも存在した延長２５メートルほどの土塁と空堀跡は２０年ほど前の宅地開発により消滅しているとのことですので、たぶん歴史的な遺構とは関係のない残土の山のように思われます。

Ｂｅｓｔ　Ｓｈｏｔ？