北堀堀ノ内　中世城館　城跡　城址　埼玉　武蔵

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北堀堀ノ内

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　2005/05/30の日記　　本庄城　皿沼城　庁鼻和城　五十子（陣）城　栗崎館　　　　　　　　

おすすめ評価

訪城季節３　遺構状態４　探し易さ４　交通利便４　体力消耗５　歴史経緯２　印象２　総合２４

所在地

埼玉県本庄市北堀字堀ノ内２３４

歴史と沿革

■北堀丹波守の館跡．．．
　「市史」によれば館の主については不明であるとしつつも、「庄太郎家長の子　本庄四郎左衛門時家が北堀丹波守を名乗り、東本庄の館を構えた」という伝承を紹介し、この館跡を時家のものであるとの示唆を与えています。
　いずれにしても、児玉党の嫡流やその子孫である本庄氏に繋がる遺構であることは間違いがなさそうです。

確認できる遺構

土塁、堀跡

構造的特徴および
周辺の地理的特徴

■「本庄市史」の記述によりますと、「堀ノ内」と呼ばれている場所は南北約１００ｍ、東西約８０ｍとのことですが、現地で見る限り南北約８０ｍ、東西約１００ｍの規模のように思えました。
　また、「市史」でも指摘しているように北側と東側に外堀跡と思われる水路残されていましたので、二重の堀に囲まれた方形館であったように思われます。

参考資料、古文書、
記録

「中世北武蔵の城」（梅沢太久夫　著　2003/岩田書院刊）
「本庄通史　Ⅰ」（1989/本庄市）児玉党についての記述が200頁前後に及ぶ。
「本庄通史　Ⅱ」（1989/本庄市）
「紀要　創刊号」（1986/本庄市歴史民俗資料館）
「本庄市のＨＰ」　　

文化財指定

無

訪城年月日

2005/05/30

訪城の記録

（　2005/05/30　）
■立派な土塁が遺されていますが．．．
　すぐ南側にある栗崎館と異なり、残されている堀跡の規模は100ｍ程度と小さいようです。したがって平安末期から鎌倉期にかけての中世武士の標準的な館跡を示しているということになるのでしょうか。
　同様に平行している土塁跡北西部分を中心に一部残されていることが確認できますが、道路沿いの生垣の間から限られた視野でチラリと拝見するような状態なので詳細は不祥です。

Ｂｅｓｔ　Ｓｈｏｔ？

　館跡の南側の堀跡で、左側が南西部分の角に相当するようですが、現在の堀幅は西側と同様に１間位のように見えました。
　館跡の周辺には水路や農業用水が数多くあり、どこまでが当時の遺構の範囲なのかが分かりにくい状況でした。
　(　2005/05/30　撮影　晴　)

交通アクセス

・ＪＲ本庄駅より徒歩２５分、県道３１号線北泉小前信号を東へ約２００ｍ　MapFan Web の案内図です　　

（　2005/05/30　撮影　）

■館跡の西側約100ｍに所在していた山岳信仰木曽御岳講の近世に構築された塚。
　頂上には石碑が建てられいますが古墳ではないらしいので、中世の城館跡とも関係はなさそうです。

■館跡の西側の堀跡で幅は約１間というところです。肉眼ですともっとよく見えるのですが．．．やはり冬場が宜しいようです。
　左側の庭木の茂みの中には高さ1.5ｍ程度の土塁が今も鍵の手の形状で遺されています。

■叢のようにしか見えない東側の堀跡を南側から撮影。
　よく観察させていただくと、宅地の境界部分に周囲よりも20から30センチほど低くなった幅３ｍほどの堀跡が南北方向に確認できます。

■「ムラサキツユクサ」
　北米産の多年草で明治の始めに帰化したツユクサ科の園芸植物で、館跡の民家の南側の庭先に咲いていました。
　一般に寒さには弱いということですが、花色は白色、暗赤色、淡紅色、鮮やかな青色など様々であるようです。強い光には弱いらしく、朝咲いた花は昼過ぎには萎んでしまいます。

■館の北側の道路沿いから見える土塁跡の一部ですが、一見しただけでは庭の中の少しだけ地面が盛り上がっている部分にしか見えません。

■館の北西の角部分に遺されている土塁。
　南側の方向に30ｍぐらいは続いているようですが、東側は10ｍぐらいで消滅しているように見えました。


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