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■1■南東の角
堀ノ内の南東角部分に相当する個所です。手前のコスモスの生育する用水路は堀ノ内とは直接の関係はなさそうですが、無味乾燥な情景そのものよりは、彩りを添えたほうが味わいもあるなどと考えております。南側にも用水路が流れていますがコンクリートの蓋に覆われた暗渠となっていました。
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■2北側の堀跡?に相当するかもしれない公道
写真左側の平屋建ての地元の集会所に不動明王(推定)を祀る堂宇が併設。この堀ノ内の位置から見るとまさに北東方向の鬼門に当たりますので、本来は何らかの関連が存在していたのではないかなどと思いたくなるのであります。
しかも阿弥陀如来像(推定)も併置されている模様で、何故か鰐口ではなく鈴が懸吊。神仏混淆のなせる業とは思いつつもも、浄財を投じたのちに「拍手か瞑目合掌か」という参拝の作法に戸惑いが...(笑)
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■3■東側の堀跡? 画像クリックで拡大
右側の水を湛えた用水路部分と、その少し左側の溝状の窪地の関係がいまひとつ判断に苦しむのでありました。二重堀などと考えるのは明らかに早計であることだけは間違いなさそうなのですが..尤も形体だけ見れば確かに二重の水路なのでありました。しかし館跡東側のこの水路は、透明度50センチほどの濁った水質であるにも拘わらず、体調40センチから50センチの鯉が悠々と遊泳中。
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■4■北側の内堀か、或いは後世の用水路か 画像クリックで東側へ
堀ノ内の北限がこの用水路までだとすれば南北の長さは約100mほどということになりますが、資料不足のためなんとも判断が付きかねました。「川島町史 資料編 古代・中世」に従えば、この水路付近が北側の堀跡に相当することとなるのでしょうか。
なお、反対側の東側画像の盛り土は水田からの転作、或いは畑の水損を防ぐために嵩上げされたものと思われます。
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■5■テッポウユリ 画像クリックで拡大
この時期にありふれたものですが細長い漏斗状の花弁の形体からこの名が付いたようです。こまめに手入れをされているというよりも、どちらかといえば水路沿いの僅かな地面に半ば頑健に自生しているといった按配でした。強烈な香りがするとのことですが嗅覚細胞が麻痺している自分には全く分かりませんでした。
ユリ科リリウム属の多年草の球根植物で、花期は8月から10月上旬。
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■6■コスモス 画像クリックで拡大
用水路沿いに咲いていた普通のコスモスですが、個人的にはこうした淡い紫のグラデュエーションのかかった品種が好みではあります。
キク科コスモス属のメキシコ原産の一年草ですが、性質は頑健でこぼれた種子から群生することもしばしば。
可憐さと見かけによらぬ頑健さを併せ持つその性質は見習うべき存在です。
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■7■西福寺墓地
六地蔵と小さな堂宇のほかには墓地のみが所在している無住の寺院。、微高地を形成していることから、当初においてはてっきりこの場所が堀ノ内の中心部分に相当するものと誤解していました。
実際にはこの場所から150mほど北側の旧家の辺りが本来の「堀ノ内」ということなのでありました。( 2006/09/04 撮影 )
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■8■整備された用水路
綺麗に整備された用水路にはたくさんの大きな鯉が悠々と泳いでいましたが、この場所は本来の「堀ノ内」の堀跡と直接の関連はありませんでした。( 2006/09/04 撮影 )
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