下広谷の遺構１　字往還上の遺構　中世城館　城跡　城址　埼玉　武蔵

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	下広谷の遺構１（字往還上の遺構）
関連ページのリンク	200/01/08の日記　広谷宮前城　広谷北城　大堀山城　大穴城　下広谷の遺構② 　広谷南城
所在地	埼玉県川越市下広谷５０５近辺
歴史と沿革	■その所在位置から「広谷南城」と思われる場合がありますが、本来の広谷南城は広谷小学校の北西付近であり、これは全く別の遺構のようです。　しかし、具体的名称が定まっていないように歴史的な経緯は不明ですが、ただ大堀山館と同様に平一揆から両上杉氏の争いの行われた１４世紀後半から１５世紀後半あたりの陣城と考えるのが妥当な所でしょうか。また、旧鎌倉街道の一つが遺構の近くを通過していることから「字往還上の遺構」とも呼ばれています。
確認できる遺構	土塁、空掘
構造的特徴および周辺の地理的特徴	■大堀山の南、直線にして300ｍほどの位置にある民家の屋敷林に所在する遺構で、南側に土地が傾斜しいる関係で南側の大谷川方面の眺望はかなり良いと思われます。　このことから、明らかに南側に対する構えとしての遺構であることは間違いがなさそうだと思います。
参考資料、古文書、記録	「坂戸市史」(1992年坂戸市教育委員会編集/坂戸市発行) 「中世北武蔵の城」（梅沢太久夫　著　2003/岩田書院刊）「川越市史　中世編」（1985年/川越市編集発行）「埼玉県史　通史編２中世」（1988年/埼玉県編集発行）
文化財指定	無
訪城年月日	200/01/08

訪城の記録

（　2005/01/08　）
■名前はないけど遺構がある
　下広谷の詳細不明の遺構の一つですが、結構多くの方が訪れているようです。ただ以前目印だった北側のグランドは畑に戻っていますので、訪れる予定の方はご注意を。
　また、この場所は地理的に大堀山や広谷北城の南方に所在しているために「広谷南城」と間違われる場合があるようで、大堀山を別としてこの一帯の遺構の名称のややこしいこと．．．(^^;
　下の写真の通り北側の道路沿いのところに一際目立つ土塁があり、その北東側には北西から南東方向に走る40ｍほどの空堀も確認できますが、民家の宅地周辺の屋敷林でもあり、余りウロウロとはせずにとっとと退城を。
　この場所のもう少し北側の民家の屋敷林にも遺構めいた人為的な起伏が多少見られますが、余り確証はありません。

Ｂｅｓｔ　Ｓｈｏｔ？

　明らかに土塁としか見えない人工的な地面の高まりが、民家の北側の道路沿いに延長にして５０ｍほど続いています。
　土塁の高さは８０センチ前後、幅は底部で約２間という所です。
　(　2005/01/08　撮影　晴　)

交通アクセス

・東武バス観音堂バス停から南へ徒歩５分。太平物流という企業の建物の道路を挟んで南側。　

（　2005/01/08　撮影　）

■だいたい南北方向に伸びる空堀。土地自体が大谷川に向かって南側に傾斜しているのが目立ちます。

■同じ空堀を北側のほうから撮影。空堀の幅は上面でおよそ３間、深さは１メートル、延長40ｍぐらいでしょうか。


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