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城館跡の名称
関連ページのリンク  2005/09/15の日記 桜沢堀ノ内  鉢形城 花園城 円良田城 猪俣城
おすすめ評価
訪城季節3 遺構状態1 探し易さ5 交通利便5 体力消耗3 歴史経緯1 印象2 総合20
所在地
埼玉県大里郡寄居町桜沢八幡山
歴史と沿革

鉢形城の出城か
 おそらくは最終的には後北条氏の時代の砦跡として利用されたものと思われますが、それらを直接明らかにする文献や遺物は確認されていないようです。
 「関八州古戦録」によると、天正18年の秀吉軍の関東侵入に際して前田利家、上杉景勝らの北国勢が鉢形城を包囲した際に真田昌幸らの軍勢は寄居山に布陣して荒川をはさんで鉢形城に対峙したと記されています。それが事実であるとするならば、このとき恐らくこの八幡山も真田勢等により占拠されて鉢形城の様子を窺う格好の拠点となったのでしょうか。

確認できる遺構
平場?
構造的特徴および
周辺の地理的特徴

■寄居の市街地の北側に所在する上武山地の東側の端に当たる標高200mほどの小山で、その八幡山の山頂部分からは上野方面の街道と荒川沿いの秩父往還の双方を同時に見渡すことができます。これにより永禄年間ならば、上杉勢ならびに武田勢に対する備えのひとつと考えることもできるのではないかと思います。
 また、荒川対岸の南側に所在する鉢形城までは直線にして2キロメートルとなっていて、北条氏邦により桜沢堀ノ内の北西付近に置かれたとされる桜沢柵とともに鉢形城の支城、狼煙台などの役割を備えていたのでしょうか。なお、西側に尾根沿いに進むと鐘撞堂山を経て円良田城、花園城などの山城も所在します。

参考資料、古文書、
記録

「中世北武蔵の城」(梅沢太久夫 著 2003/岩田書院刊)
「埼玉県史 通史編2中世」(1988/埼玉県)
「新編武蔵風土記稿」(1981/雄山閣)
「武蔵国郡村史」(1954/埼玉県)
「角川日本地名大辞典11埼玉県」(1980/角川書店)
「寄居町史普及版 寄居町の歴史」(寄居町教育委員会/1989編集発行)
「寄居町史 通史編」(寄居町教育委員会/1986編集発行)    

文化財指定
訪城年月日
2005/09/15
訪城の記録

( 2005/09/15 )
足慣らしの桜沢砦
 「埼玉の城館跡」などの資料集に掲載されているだけで、歴史的背景などはよく分かってはいません。加えて資料などによれば遺構らしきものは「平場」のみとあるのですが、そろそろ訪城の季節を迎えるにあたり痛めた膝の足慣らしに丁度よいハイキングのつもりで、比高差100m弱の八幡山山頂を目指して直線距離にして約500m、所要時間にして約20分ほどの登り道です。
 麓の八幡大神社にて登頂の無事を祈願...自分でも大げさとは思うのですが、一度痛めた膝はこの年齢になるとなかなか完治しないようなので。さて、9月半ばとはいえ残暑による蒸暑さと時々眼前に現れる巨大蜘蛛の巣と戦いつつ、岩尾根に穿たれた山道を喘ぎ喘ぎ登って約20分で山頂とおぼしき地点に到着しました。やはり予想されたとおり、自分のような素人では人口地形と自然地形の区別が全くつかず、どこが「平場」やら全く訳が分からずという結果に終わりました。
 ただし、八幡山山頂と思われるピークからは樹木の伐採により鉢形城方面の視界がひらけており、地理的には秩父往還を含む南側の鉢形城方面と東及び北側にあたる上野への街道筋を監視するというような役割のあったのではないのかというような状況を確認することができました。なお、標高200mの低山のため残暑のこの時期に入り込むのがためらわれたのですが、この山道は鐘撞堂山へのハイキングコースとなっていることもあり、蜘蛛の巣を別にすれば下草なども刈り取られ大変よく整備され季節に関係なく訪城できます。
 さて、帰りは同じ道を戻るのだけなのですが、むき出しの岩尾根の間をぬうように下る道で膝などの筋肉の衰えを痛いほど感じました。以前ならば5分ぐらいで駆け下りることができたようなところですが、登りとあまり変わらない時間をかけてゆっくりと体を横にしたりしながら、膝の負担を最小限に抑えてようやく登口である八幡大神社に到着。膝の痛みも思ったよりも酷くはなく、この分ならば比高差200mぐらいまではなんとかなりそうな感触です。

記念撮影
鉢形城方面
 
八幡山の山頂から眺めた寄居町の駅周辺の市街地。
 市街の外れに直線状に伸びている樹林帯が荒川の河岸段丘で、眺望の開けている正面がちょうど鉢形城方面になります。               ( 2005/09/15 撮影 晴れ時々曇 )
訪城アルバム
■@桜沢公民館の駐車場から、この道を右手に進んでいくと直ぐにBの場所にでます。

■A八幡大神社の拝殿(正面)と神楽殿(右側)。

■B八幡神社の奥からいきなり山道となり、しばらくは岩が露出した急斜面に取り付くようにして一気に標高を上げていきます。

■C山頂の手前に所在する平坦地で、これが「平場」かも...ここまでくればあとは余裕で。

■D八幡山の山頂。人工的に削平した「平場」に見えなくもないような感じもしますが...

■E山頂から北東側の眺望で、遠く霞んで見えるのは群馬県の赤城山方面かと。

■F八幡山の東側にある桜沢公民館の駐車場から見上げた桜沢砦。登り20分とはいえいきなりの急坂の出現に息も絶え絶えとなり...体力の急速な衰えを痛感しました。

■G国道254線と140号線の交差する場所に立てられている「交通安全人形」の製作場所は寄居町の桜沢公民館脇にありました。全国的にも結構有名らしく、また全国紙の地方版やローカルニュースなどにはしばしば登場しています。
 視力がよくないので何かバザーでもやっているのかと思い接近していくと、何と製作中の交通安全人形の集団でした。しかし真夜中は結構不気味な感じがするのではないかと...

■H国道140号線バイパス(秩父往還)の歩道橋から眺めると鉢形城を始めとして金尾要害山、猪俣城、花園城などの周辺の支城についてだいたいの位置関係が把握できます。

■I桜沢堀ノ内の北東の角付近から眺めた桜沢砦の所在する八幡山。このあたりからの標高差は100m以上はあることもあって結構よく目立つ山容です。
交通アクセス

・秩父鉄道桜沢駅より徒歩30分、寄居駅からは徒歩40分以上
MapFan Web の案内図です  

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