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■1■田野城の麓、皆野館の所在地でもあるらしい
見るからに麓の方は潅木が多くて頂上の方は岩肌が露出している感じの地形が眼前に。果たして皆野館跡の所在する赤城神社の南側から麓へと取り付いたものの、目の前には直線にして50mほど棘付きの潅木が生茂っている地帯が立ちはだかり忽ち前進を阻害。
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■2■予想通りに岩場が頭上に出現
それでも無理やり尾根筋を目指してすすんでいくと、何やら有刺鉄線と木柵のある場所に到達。よく見るとどうやら整備されている道が別の所から登ってきている模様。硬くなった股関節を励まして、何とか有刺鉄線を乗り越えると確実に山頂に向うルートであることが判明。崩れやすい泥岩質の岩山を登攀する覚悟は全くなかったので、やれ嬉やと岩山に付けられた山道を登攀。途中からトラロープのガイドは消滅するも、ここまでくればひたすら頂上を目指すほかなく痩せた岩尾根を前進。
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■3■急勾配の岩場
幸い道はあります...一応ですけど(^^; この辺りの斜面の角度は40度から場所により60度ほどあるので、岩場に予め刻まれたルートがなければ通常は登攀不能かとおもわれるような状況です。しかし、潅木が多いので見た目ほどの危うさは感じられません。
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■4■道がない...踏み跡なら少々ありますけど
「3」の岩場を越えた辺りから親切なトラロープは消滅し自分の手足だけが頼りの登攀。結構枯枝が多いので用心深く枝にしがみついて登っていくより他はなく、進行方向右側に落ちると即死、左側に落ちると重体を覚悟。(勿論冗談ですが、やや真剣な面も...例え滑り落ちても左側ならば何とか潅木に引っかかりそうな感じです。右側の方は...なるべく考えないことにしました・・・)
もっとも、当然のことながら下るときの方が更に足元が定まらず一段と骨が折れたのでありました。
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■5■苦労して手に入れた絶景は見事
正面の山は有名な標高497.1メートルの宝登山でその手前の低い山が「根岸山砦」辺り。高松城や城峰山(これについては城郭遺構であるという説と遺構ではないという二つの説があるようです)の方角もはっきりと見えますので登りがいがありました。
この眼下の景観や高松城・根岸山砦との位置関係からみて千馬山城との間を繋ぐ物見台や狼煙台或は出城のような役割を想定したくなるのですが。 画像クリックで拡大
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■6■千馬山城も赤松の間から見え隠れ
標高261メートルのピークからは午前中に訪城した千馬山城が間近に。この地点から千馬山城の主郭のある山頂までは地図上で900メートルしかありませんが、所要時間は80分前後かと推定されます。また、写真の左下には皆野寄居バイパスも見えています。
標高差が100メートル以上ある登りになること、比高差30mから50m前後のアップダウンが確実に4回以上存在すること、痩せ尾根の隘路であることなどからやや危険も伴いそうです。田野城のピークの部分はこの写真を撮影した地点の模様なので地形などの確認後に潔く撤退。(歳なもので...)
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