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■1■給水タンク
別荘地の一番上の方に設置されている給水タンクでこの裏側に山道が続いています。山道はそのまま尾根筋の先端を迂回して北東側の谷筋に下っていく模様なので、取り敢えず「2」の岩場を目指して尾根筋を這い上がりました。
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■2■岩場
給水タンクの裏側からこの岩場のある個所を目指して尾根筋を直登します。といっても比高差は30m足らずなので、それほど体力的にきつくはありません。
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■3■岩場の上からの眺め
城跡そのものは遠景の画像からでも分かるように、冬季でも叢生する樹木のために現在の所眺望は余りありません。吉田地区様子を眺望できる個所は樹木が伐採されているこの岩場付近くらいのようです。
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■4■進路を阻む岩尾根
このようなちょっとした岩場が数箇所ほど所在しますが、トレッキンクシューズなどを装備し且つ歩きなれている場合であればこのまますすんでもそれほど問題はありません。もし、仮に岩場を避けるようならば、向って左側(尾根の南側)の斜面の勾配が多少緩い樹林帯の中を進む方が安全です。
またこの尾根筋はこの写真からでも分かるように、人間一人が辛うじて通ることができる程度の痩せ尾根となっていますので同時に多勢の人数が列をなして通行することは不可能です。
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■5■城跡の南東部分の堀切 画像クリックで拡大
現在の深さは左側ではおよそ1m程ですが、右側の本郭寄りでは4m以上を有し然もこのような岩塊となって攻め寄せする敵の動きを阻んでいます。念のため迂回ルートを探してみましたが、この岩塊の両側に関してはほぼ迂回することは困難な模様でした。したがって正面突破すべく岩場足を掛け木の枝にしがみ付いて攀じ登ることとなりました。
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■6■同じ堀切の南西部分
堀切を下って斜面を登ろうとも考えましたが、ルートをとるのが面倒で先のように正面突破と相成りました。
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■7■堀切上部
堀切の上部は小郭のようなやや細長い平坦地となっています。堀切の岩場を攀じ登るのが精一杯の寄せ手側にとって、ここで城側から長鑓や弓矢などで狙われたとするならば勝敗の帰趨は明らかなようです。
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■8■主郭西側の土塁
主郭とされる平坦地を東側から撮影したもので西側土塁の郭内での高さはおよそ1.5m前後ほど。
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■9■堀切
「主郭」と西側に所在する「二の郭」との間の堀切を北側から撮影したもの。左側の主郭部分の堀底からの高さは最も大きな所で5m近い個所も見られますが、それほど傾斜が大きくは無いことと二の郭側の高さが2mほどであるためにその比高差の割にはあまり威圧感を感じません。
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■10■堀切
同じ堀切を南側から撮影したもので右側の主郭側の高さに比べると左側の二の郭部分の低さが際立っています。
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■11■二の郭と三の郭の間の折のついた土塁と空堀 画像クリックで拡大
折のある土塁は「9」「10」の堀切部分にもあるのですが、遺構としてより明確な形なのはこちらの方になりますが、堀底からの土塁の高さは1.5mから2mほどとなります。写真の@の個所で一度折れて6mほど手間への方向に伸びてAの個所で右方向に折れ曲がっていいます。
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■12■三の郭北西側の堀切
城跡遺構の北西部の先端で、右側が三の郭の土塁部分で左側は緩やかな尾根筋に続いています。現在の堀切の深さは1.5m前後と大分埋まってしまっているように見えましたが、尾根続きの城郭の境界部分とは思えないほどの直線的で簡易な構造です。
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■13■竜ヶ谷城と寺山砦の遠景 画像クリックで拡大
こうしてみるとこの2か所の城砦は北西に当たる背景の破風山(八峰山)などの山岳よりもはるかに標高が低く、「久長」を中心とした周辺の限定的な防衛のための施設であるような気がします。なお、両者とも左奥の標高629メートルの小峰山から派生する尾根筋にあたります。 (この写真のみ2006/02/27撮影)
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