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■1■登口となる峠部分
浦山の集落を過ぎて林道を大きく西側にカーブするとこの場所に到達します。林道の左手から延びる尾根筋の小さな峠部分となっている地形です。写真には写っていない新しい公衆トイレが林道の左側にありますが、冬季は使用禁止となっているようです。なお、この場所には公衆トイレの脇に3台分ぐらいの駐車スペースがあり、この先は600mほど進むと行き止まりとなっています。
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■2■この目立たない登口から比高差15mほどの尾根筋を目指します。また、比高差はおよそ40メートルほどしかないので高所にある割にはとても楽な訪城です。比高差がそれほどないので、集落の裏側から枝に掴まりながら南斜面を這い上がることも可能ですが、そんなことをしなくてもこちらから登るととても楽です。
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■3■カタクリの自生地を示すトラロープを潜り抜けて、細長い痩せ尾根を慎重に東へと進んでいきます。左手の北側は切り立った斜面となっているので要注意ですが、潅木が多く生えているので比較的安心して歩けます。
公衆トイレの場所から所要時間約10分、約300mほどで山頂の本郭部分に到着します。
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■4■堀切にしては...
始めはこれが東側の堀切部分かと思ったのですが、おそらく自然地形としての鞍部かも知れません。
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■5■西側の堀切部分画像クリックで拡大
記念撮影の写真と同じ堀切を本郭寄りから撮影して見たものです。本郭側の高さは約3.5mほどで、西側の高さは1.5mほどでしたが細長い痩せ尾根なので防御施設としては十分役立ちそうでした。
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■6■山頂の本郭
北風を遮るものがなく本当に凍えるほどの寒さ。どら焼きを横から見たような細長い形をした場所で土塁などはなさそうでした。100u以上の広さはあるとは思いますが、仮に土塁を普請したとしてもこの立地条件では直ぐに風雨で流失する可能性が強く、第一南北方向は最大幅でも6mほどしかありませんので設置する余裕もありません。開山明寿、産泰大明神、御岳大権現などの石碑と天神社の祠が祀られているとのことですが、余りの寒さと強風のため5分と滞在できないような気象条件でした。
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■7■東側の堀切部分画像クリックで拡大
西側のものと同様に本郭側は4m近い高さがあり、写真のとおり急勾配なので上り下りが少し面倒でした。
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■8■東側の堀切部分
東側の堀切の東側を本郭側から撮影したもので、尾根筋の踏み跡は先の方まで続いていました。
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■9■本郭への登り道
右手の奥の方に20平方メートル程度の細長い腰郭ヶ存在すると「皆野町史」には記されていましたが、はっきりとしたそれらしい地形を確認することができませんでした。ただし尾根筋の北側と比べて南側は斜面の傾斜が30度くらいと幾分緩くなっているので、そうした備えが必要とされると考えられますが。
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■10■西側の林道から
直線距離で300mほど離れた行き止まりの林道から浦山城を撮影。三角形のピークが本郭部分に相当するはずです。
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■11■南側の浦山集落から見た浦山城画像クリックで拡大
ご覧のように尾根筋の南側は余り風も強くなくも師走とはいえ暖かな冬の日差しが照り注いでいました。道路はほんの一部ですが部分的に凍結している個所もあり、降雪の直後は集落の舗装された道路でも部分的にかなり勾配がきついので無理な走行は危険のようです。浦山の集落は出牛峠の西側の金沢の集落から西へ3キロ以上入った標高500mほどの山間の集落です。
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