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関連ページへのリンク  2006/10/13のブログ 丸山城 北鬼窪氏館
おすすめ評価
訪城季節3 遺構状態3 探し易さ5 交通利便4 体力消耗5 歴史経緯2 印象3 総合25
所在地
埼玉県南埼玉郡白岡町大字爪田ヶ谷字諏訪山585
歴史と沿革

小字名からの呼称か
 「埼玉の中世城館跡」に「館跡」として掲載されているものの、その歴史的背景については不詳で、所在地の小字名からその名が冠されたと思われます。また「白岡町の文化財第5集 地名考」によれば、「諏訪」の地名は「村の鎮守として諏訪様が祀られたところから名づけられたらしい」と記されています。
 なお、地域的に見れば中世初期には武蔵七党野与党鬼窪氏の一族が居を構えた場所に近いもののそれらを関連付ける資料も見当たりません。

確認できる遺構
なし
構造的特徴および
周辺の地理的特徴

周囲の地形が改変
 旧爪田ヶ谷村(つめたがやむら)の北東の外れ、姫宮落川の左岸の微高地に所在し、土塁跡、堀跡などというには些か心許ない地形が見方によっては認められなくもありません。 しかし、「東武どうぶつ公園」の建設に伴い周辺の地形環境が相当程度改変されている模様なので、なかなか以前の地形を掴むことは難しいと思われます。
 なお、「武蔵国郡村誌」の記述によれば「諏訪社・村社、社地」東西12間6分南北36間2分面積456坪..」と記されています。この記述をそのまま事実とすれば境内地は明治の初めでは間口約23m、奥行き約65mの広さに過ぎず、現在よりも遥かに狭い範囲となることから館跡としての領域がますます分からなくなるのであります。

文化財指定
訪城年月日
2006/10/13
訪城の記録 記念撮影

( 2006/10/13 )
「東武どうぶつ公園」にて候
 目指す方向は昔懐かし「東武どうぶつ公園」の北西の端にて。 もしかして不法侵入防止のためフェンスになど遮られて立ち入りができないかとなどと懸念していたものの、元来より諏訪神社の境内地なので西側の集落からの道を辿り無事に到着せり。 東側には乗馬クラブの施設が、西側に関係の駐車場に挟まれた細長い境内で人気は全くなし。
 やや小高い丘陵を想定していたものの、南側に向かって緩く傾斜のかかる地形のみにて地形上の特徴が掴めず。 「東武どうぶつ公園」の建設に伴い周辺の地形環境が大きく改変されているものと想定され、当然のことながら明確な遺構の存在は確認できず。 2本の大杉の存在が、この地の歴史の古さを伝えているのみかと。 しいていえば神社に向かって右側に僅かばかりの地面の盛り上がりと、左奥に雨水の流路のような浅い溝が遺されているものの、中世城館の遺構に結びつけるのにはやや強引な印象も。 また境内手前の東に小さな池が所在するも井戸跡にしてはやや大きすぎる印象が。

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土塁にしては何処となく漠然とした印象のある諏訪神社の東側
( 2006/10/13 撮影 )
訪城アルバム
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■1■諏訪神社鳥居 画像クリックで諏訪神社の解説へ
 武門の守護神であるこの諏訪神社が何時どのような経緯で勧請されたかは不詳とのこと。 鳥居の形式は一般的な「明神鳥居」のようにも見えますが、よく見ると2本の柱上部に「台輪」が認められますので「台輪鳥居」という形式のようです。 しかし、鳥居の形式が判明したとて肝心の城館跡については何もわからず仕舞いなのでありました。
画像クリックで拡大します
■2■諏訪神社拝殿
 間口約40m、奥行き約80mほどの諏訪神社の境内は社殿から手前の鳥居のある南側に向かって緩やかな斜面となっています。また両側には幾分土塁のようにも見えなくもない地形が存在しますが、おそらくは境内の西側に所在する集会所や本殿への参道の整備などによるものかと思われる次第にて..
交通案内

・県道65号線日光御成街道の東側、東武どうぶつ公園の北西部
いつもガイド の案内図です 地図サイトいつもガイド 

凸地誌類・史書・古文書などの記述状況
■新編武蔵風土記稿
 埼玉郡爪田ヶ谷村の項に「小名 諏訪山」「諏訪社 村の鎮守、観音寺の持」との記述があるのみで、城館跡としての記述はありません。
■武蔵志
 南埼玉郡の記述は欠落しています。

凸主な参考資料
「埼玉の中世城館跡」(1988/埼玉県教育委員会)・「関東地方の中世城館」2埼玉・千葉」(2000/東洋書林)
「中世北武蔵の城」(梅沢太久夫 著 2003/岩田書院刊)・「埼玉県史 別編4年表・系図」(1991/埼玉県)
「新編武蔵風土記稿」(1996/雄山閣)・「武蔵国郡村史」(1954/埼玉県)
「角川日本地名大辞典11埼玉県」(1980/角川書店)
「埼玉県史 資料編10近世1地誌」(1979/埼玉県)より「武蔵志」「武蔵演路」など
「白岡町史 通史編(1989/白岡町)」・「白岡町の文化財 第5集 地名考」(1980/白岡町教育委員会)
「白岡町史資料 地誌」(1982/白岡町教育委員会)・「ふるさと白岡」(1984/白岡町教育委員会)
「日勝村史(大正14年刊行)」(1991/白岡町教育委員会) 

・2006/12/05 HPアップ

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