城館跡の目次 トップ頁へ戻る サイトの趣旨 城館跡の目次 HP雑記帳
参考資料等 リンク集 工事中
PAGEの先頭 PAGEの最後 管理人へメール 工事中

アクセスありがとうございます。     素人の趣味ですので不備や間違いなどが相当にあると思います。     もしお気づきの点がございましたらご指摘ください。  
城館跡の名称
関連ページのリンク  2005/09/30の日記  塩館 常安寺館
おすすめ評価
訪城季節3 遺構状態5 探し易さ4 交通利便4 体力消耗4 歴史経緯1 印象2 総合23
所在地
埼玉県大里郡江南町
歴史と沿革

深谷上杉氏関係の遺構か
 北東方向に深谷上杉氏の城館跡と推定されている遺構があるので、それに関連したものと思われますが、「新編武蔵風土記稿」にも伝承などの記述さえ記されてはいません。したがって詳細は全く不明ですが、部分的な発掘調査により内郭から山内・扇谷両上杉氏の争乱の最中の文明18年(1486年)と刻まれた板碑が出土しているとのことですのでその当時から館が存在していた可能性もありそうです。

確認できる遺構
土塁、空堀
構造的特徴および
周辺の地理的特徴

■江南台地上の北側に浅い谷が切れこむ丘陵の中央部分に位置しています。冬季を除き叢生する草木などのため見通しが悪く、全容が掴み辛いのですが土塁とその周辺の空堀は素人目にもはっきりと分かるほどに部分的ですが確実に遺されています。
 江南町の調査資料などによれば土塁と空堀で区分された方形の郭状の地形が東西方向に3つ並んだ構造となっていますが、本来の全体の構造は把握されていない模様です。北東1キロメートルに上杉館、和田川の谷を挟んで南方1キロメートルに塩館と常安寺館が所在しています。

参考資料、古文書、
記録

「中世北武蔵の城」(梅沢太久夫 著 2003/岩田書院刊)
「新編武蔵風土記稿」(1981/雄山閣)
「武蔵国郡村史」(1954/埼玉県)
「角川日本地名大辞典11埼玉県」(1980/角川書店)
「江南町史 資料編1考古」(1995/江南町)
「江南町史 通史編 上」(2004/江南町)

文化財指定
訪城年月日
2005/09/30
訪城の記録

( 2005/09/30 )
正真正銘の藪の中の土塁と空堀
 この場所に向っているはずが、何故か先週の26日に訪れた塩館の前に出てしまいました。途中の二差路を右に行くべき所を見落としてしまったようです。せっかくなので道端のコスモスの写真を撮影してから、先週食べ損なった蕎麦を食べに行きました。しかし、営業時間は午後2時30分(最終オーダーは午後2時)まででしたので午後1時30分という時間はギリギリ滑り込みセーフの状態でした。
 館跡は決して余り分かりやすい場所とは云いかねます。予め用意しておいた地図を頼りに雑木林の次第に草に覆われている幅員3mほどの道を進んでいきます。すると左手に資材置場や閉鎖された産業廃棄物の処分場などが現れ、やがて左側にいくらか雑木林の開けた場所が現れます。周辺を探索しましたが恐らくこの場所から進入していくのがどうやら正解のようです。いずれにしても季節的には真冬向きのようで、まだこの時期では蜘蛛の巣、薮蚊は別としてもつる性植物や木々の枝や繁殖する雑草のため身動きが難しいばかりでなく10m先が見えないような状態でほとんど視界が確保できませんでした。この点に関しては4日前に訪れた塩館をはるかに凌ぎます。このため、確実なところでは恐らく外側北東側の土塁ではないかと思われる遺構が確認できただけの結果に終わりました。
 この場所はどうも「サバイバルゲーム」の競技場となっているらしく、あちこちにプラスチックの小さな丸い弾が散乱し細かいことを言えば資源ごみの不法投棄となる訳で...などと独り言を言いつつ撤退。人里はなれた館跡北側の林の中に、何故かポツンと「うなぎ屋」(大衆割烹「雲上園」)があるのを見つけたのですが、どうも記憶のある店構えで。そういえば20年ほど以前に江南町のうなぎ屋に家内の親類と食事しに来たことを思い出しました。そのときは日没後に来たので周囲の状況が見えませんでしたが、間違いない店構えとその所在地...「あれからもう20年以上が...城館めぐりで再び目のあたりにするとは」などと、ひとり人気のない雑木林の中で感慨に浸るのでありました。

記念撮影
 昼なお暗い杉林の奥の方に位置しますが、西側の店舗に面した道から入っていくほうが分かりやすいかもしれません。まさか車で直接来ることができるとは思わなかったので、写真の道を奥の方から犬に吠え立てられながらトボトボト歩いてきました。
 右側の杉林の中に土塁や空堀が隠れていますが、薄暗い上に叢生する草木のため見通しもきかず、薮蚊・蜘蛛の巣は当然のことながら、つる性の草が蔓延り足に絡まり、体に巻きつき...
 林の中に見え隠れしているものは、サバイバル・ゲーム関係の道具です。 
( 2005/09/30 撮影 曇 )
訪城アルバム
画像クリックで拡大します
■1■
 藪の中の土塁を撮影するとどうしてこんなことになってしまうのだろうという典型的な画像です。たぶん東よりの土塁の一部かと思うのですが、見通しが利かずはっきりしません。これでもあちこち探して最も土塁らしく見えそうな場所を選んだつもりなのですが...土塁の高さは背丈ほど、ちなみに撮影している場所はたぶん空堀の底ではないかと。
画像クリックで拡大します
■2■ 現代の兵どもの夢の跡。
 この館跡自体がサバイバルゲームの常設会場になっているらしく、あちこちいたるところにこのようなものが散乱していました。土塁と空堀だらけですので10月下旬になれば恰好の遮蔽物ということなのでしょう。トウモロコシから作った弾は暫くすると土に返るということらしいのですが、真夏にこの場所で開催したら本当のサバイバルになりそうです。
交通アクセス

・県道130号線の北にある大衆割烹「雲上園」の東側の林。バス停天神南より北へ徒歩6分。 
MapFan Web の案内図です  

工事中 PAGEの先頭 PAGEの最後 ご感想はこちらへ 工事中