訪城の記録
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( 2005/09/30 )
■正真正銘の藪の中の土塁と空堀
この場所に向っているはずが、何故か先週の26日に訪れた塩館の前に出てしまいました。途中の二差路を右に行くべき所を見落としてしまったようです。せっかくなので道端のコスモスの写真を撮影してから、先週食べ損なった蕎麦を食べに行きました。しかし、営業時間は午後2時30分(最終オーダーは午後2時)まででしたので午後1時30分という時間はギリギリ滑り込みセーフの状態でした。
館跡は決して余り分かりやすい場所とは云いかねます。予め用意しておいた地図を頼りに雑木林の次第に草に覆われている幅員3mほどの道を進んでいきます。すると左手に資材置場や閉鎖された産業廃棄物の処分場などが現れ、やがて左側にいくらか雑木林の開けた場所が現れます。周辺を探索しましたが恐らくこの場所から進入していくのがどうやら正解のようです。いずれにしても季節的には真冬向きのようで、まだこの時期では蜘蛛の巣、薮蚊は別としてもつる性植物や木々の枝や繁殖する雑草のため身動きが難しいばかりでなく10m先が見えないような状態でほとんど視界が確保できませんでした。この点に関しては4日前に訪れた塩館をはるかに凌ぎます。このため、確実なところでは恐らく外側北東側の土塁ではないかと思われる遺構が確認できただけの結果に終わりました。
この場所はどうも「サバイバルゲーム」の競技場となっているらしく、あちこちにプラスチックの小さな丸い弾が散乱し細かいことを言えば資源ごみの不法投棄となる訳で...などと独り言を言いつつ撤退。人里はなれた館跡北側の林の中に、何故かポツンと「うなぎ屋」(大衆割烹「雲上園」)があるのを見つけたのですが、どうも記憶のある店構えで。そういえば20年ほど以前に江南町のうなぎ屋に家内の親類と食事しに来たことを思い出しました。そのときは日没後に来たので周囲の状況が見えませんでしたが、間違いない店構えとその所在地...「あれからもう20年以上が...城館めぐりで再び目のあたりにするとは」などと、ひとり人気のない雑木林の中で感慨に浸るのでありました。
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記念撮影 |
昼なお暗い杉林の奥の方に位置しますが、西側の店舗に面した道から入っていくほうが分かりやすいかもしれません。まさか車で直接来ることができるとは思わなかったので、写真の道を奥の方から犬に吠え立てられながらトボトボト歩いてきました。
右側の杉林の中に土塁や空堀が隠れていますが、薄暗い上に叢生する草木のため見通しもきかず、薮蚊・蜘蛛の巣は当然のことながら、つる性の草が蔓延り足に絡まり、体に巻きつき...
林の中に見え隠れしているものは、サバイバル・ゲーム関係の道具です。
( 2005/09/30 撮影 曇 )
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訪城アルバム |
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■1■
藪の中の土塁を撮影するとどうしてこんなことになってしまうのだろうという典型的な画像です。たぶん東よりの土塁の一部かと思うのですが、見通しが利かずはっきりしません。これでもあちこち探して最も土塁らしく見えそうな場所を選んだつもりなのですが...土塁の高さは背丈ほど、ちなみに撮影している場所はたぶん空堀の底ではないかと。
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■2■ 現代の兵どもの夢の跡。
この館跡自体がサバイバルゲームの常設会場になっているらしく、あちこちいたるところにこのようなものが散乱していました。土塁と空堀だらけですので10月下旬になれば恰好の遮蔽物ということなのでしょう。トウモロコシから作った弾は暫くすると土に返るということらしいのですが、真夏にこの場所で開催したら本当のサバイバルになりそうです。
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交通アクセス
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・県道130号線の北にある大衆割烹「雲上園」の東側の林。バス停天神南より北へ徒歩6分。
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