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1歴史・伝承 2残存遺構 3訪城記録・記念撮影 4アルバム 5交通案内 6参考・引用資料 7更新記録
関連ページへのリンク  2016/11/15のブログ 早水館 久保田城 稲荷館/郡山城
所在地
 福島県郡山市小原田2丁目27番付近か
歴史、人物、伝承

単なる伝承地名か
 中世城館との関連性はあまり明確ではなく、「荒井猫田遺跡」の発掘調査報告書に収録されている「周辺遺跡一覧」と、「埋蔵文化財包蔵地マップ」などが、その関連性を想定する根拠であるものの、遺跡としての年代は「古墳時代から平安時代」とされ、どちらかといえば古代集落などに近い性格のものかもしれず、中世城館とは極めて裏付けに乏しい性格のもの名の名も知れない。もっとも古代末期の豪族屋敷と中世初頭の武士の館の線引きは極めて難しく、そもそも中世とは何かという問題を含む時代区分、古代から中世への移行期における地域格差などもあり、ある意味中世城館という狭い概念では把握しきれないテーマでもあるのであろう。
 なお、直接の関係は不明だが、「角川日本地名大辞典第7巻」(福島県)の「小原田村」(近世)の項によれば、同村内には館跡が3か所存在し、西館(小原田館)は天正2年に須賀川の二階堂盛義方についた小原田壱岐守が築き(「安積郡誌」−※現存しているのは「安積郡誌抄」)、名倉館は名倉五郎左衛門尉(「小原田村大概帳」−未詳、※名倉館の所在についても不明であるとされている)が、早水館は佐竹氏に仕えたという早水玄蕃が住した(「相生集」)とされている。むろんこれらの記録類は口伝などを集めた後世の江戸時代以降に編纂された地誌類であり、その史料としての精度は決して高いとはいえない。

確認可能な遺構
 なし(地表上の痕跡は確認できず)
文化財指定
 なし
訪城年月日
 2016年11月15日 12時30分から12時40分
訪城の記録 記念撮影


 成果もなくひたすら歩く
 「埋蔵文化財包蔵地マップ」(郡山市)と周辺の発掘調査報告書に、単に「野毛館遺跡(ただし古墳から平安時代までの土師器の散布地と記載されている)」という記述が見られたことから、あくまでも念のために訪れてみただけの場所です。 阿武隈川西岸のあまり特徴の見られない堤防沿いの低地で、その現状はほぼ宅地化されたこれといった特徴のない平坦地でありました。 速水館からみると南東約100mほどに所在してはいるのですが、その両者の関係性も不明でな模様ですので、あくまでも単なる伝承地名などに過ぎないものなのでしょうか。
 この郡山市2日目は、車の駐車が難しそうな場所を中心に廻りましたので、あくまでも「これといった遺構も無い」ことを承知したうえでの散策でした。なおこの後の行動を含めて、この日に歩いた距離自体は1日目と同じ約24kmと大したことはなかったので、今日も骨棘と足底腱膜炎対策の方は上手くいきました。 しかし車に乗らずにほぼ連続して歩き続けていたことから、予想通り内反小指の水疱はさらに悪化してしまい、あと往復で8km以上は歩かねばならない荒井猫田館(少なくとも2か所の城館跡が発掘されている)と篠川館方面については来年以降に順延することといたしました。

( 2017/02/16  記述)

野毛館東側付近 ⇒ 画像クリックで拡大します
野毛館東側付近と住所の表示
( 2016/11/15 撮影 )
訪城アルバム
野毛館の南部 ⇒ 画像クリックで拡大します
阿武隈川堤防左岸から ⇒ 画像クリックで拡大します
凸1 野毛館の南部
 以前は細い農道であったことが偲ばれる小道で現在の阿武隈川の堤防方面へと続いています。
凸2 阿武隈川堤防左岸から
 現在では河川改修と大きな堤防が完成して往時の様子が掴めませんが、元々この辺りでは大きく蛇行を繰り返していたことが下記の航空写真などからも確認できます。

細表橋 ⇒ 画像クリックで拡大します
国土地理院航空写真 ⇒ 画像クリックで拡大します
凸3 細表橋
 野毛館東側の阿武隈川に架かる橋です。このあとは、そのままこの堤防の上の道を歩いて400mほど南西にある「鹿島館」へと移動しました。
凸4 国土地理院航空写真
 近くに所在している早水館とともに大きく蛇行する阿武隈川の沿岸に所在していました。(※早水館と同じ画像を使用し明らかな手抜きをしております)
交通案内


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いつもガイド の案内図です いつもガイドの案内図
凸参考・引用資料
太字の資料は特に関連が深いもの、あるいは詳しい記述のあるもの)

城郭関係
・「北海道・東北地方の中世城館 4 岩手・福島(「福島県の中世城館跡」を収録)」(2002/東洋書林)掲載なし
・「日本城郭体系 3」(1981/新人物往来社)掲載なし
・「日本城郭全集 2」(大類 伸 監修/1967/人物往来社)掲載なし

歴史・郷土史関係等
・「会津・仙道・海道地方諸城の研究」(1980/沼舘愛三編著/伊古書院)掲載なし
・「郡山の城館−歴春ブックレット安積2」(2015/垣内和孝 著/歴史春秋社)掲載なし
・「角川地名大辞典7福島県」(1981/角川書店)
・「郡山の歴史」(旧版 2004/郡山市)掲載なし
・「郡山の歴史」(新版 2014/郡山市)
・「郡山の地名(口承文芸刊行物)(2005/郡山市教育委員会)」

史料、地誌
「積達古館弁巻ノ五安積郡」(「郡山市史8資料編」より)掲載なし
・「郡山市史第8巻資料編」(1973/郡山市編)

その他(データベース、関係著書)
・福島県文化財データベース「まほろん」 ⇒ 掲載あり
・郡山市役所公式HPから「埋蔵文化財包蔵地マップ」 ⇒ 掲載あり
・「荒井猫田遺跡2区第16次発掘調査報告書」(2006/郡山市教育委員会) ⇒ 掲載あり
・「国土地理院航空写真」(国土地理院ホームページから)


・2017/02/16 HPアップ
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