（　2009/04/04　）
凸　多分に伝承地の要素もあるような
　事前情報では関係遺構はほぼ消滅している模様。さて関係資料に示された占地について判然としないのが、耕地整理された丘陵東西の尾根筋部分であります。こちらの方が内出と推定されている個所に比較すると明らかに眺望の優れた高位に所在しているのであります。すなわち丘陵最高地点に占地しているならばさほど問題のないところであります。しかし関係資料では丘陵の南側緩斜面の段築部分のみを想定するという不可解さも。
　この点「中世吉井の城館跡」では、「砦」の所在地として東方の台地先端部を想定しています。ところが退院後約４０日で足元に不安が残る迂闊な管理人は台地先端部に赴くことをすっかり失念していたのでありました（汗）
　それはさておき南側の同等の標高を有する丘陵方面を除いた三方の眺望は頗る良好。風も無く秋の柔らかな日差しの下、無住の堂宇の軒先でおにぎりを食べた後は暫し惰眠を貪りたいという心境になっていたのでありました。