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城館跡の名称
関連ページのリンク  2005/11/14の日記 花崎城
おすすめ評価
訪城季節3 遺構状態5 探し易さ5 交通利便3 体力消耗5 歴史経緯1 印象3 総合25
所在地
埼玉県加須市南大桑3469
歴史と沿革

戦国期古河公方の代官屋敷か
 天正10年(1582年)3月に古河公方足利義氏が家臣の石川信濃守に対して発給した所領安堵状によると、北川辺の本領と代官地南大桑郷とが安堵されています。「加須市史資料編1」では、この書状においてその存在が推定される南大桑の代官屋敷が門井館であるとの可能性示唆しています。

確認できる遺構
水堀、土塁
構造的特徴および
周辺の地理的特徴

■南東約1.5kmに花崎城が所在します。会の川の右岸の自然堤防上に位置し、館の西側の大半と南側の一部に水堀が遺されていますが南側の一部は二重堀となっている部分がありそうです。南側の堀跡の延長は約120m、西側では直線にして150mほどかと。

参考資料

「中世北武蔵の城」(梅沢太久夫 著 2003/岩田書院刊)
「新編武蔵風土記稿」(1981/雄山閣)
「武蔵国郡村史」(1954/埼玉県)
「角川日本地名大辞典11埼玉県」(1980/角川書店)
「加須市史資料編1」(1984/加須市)
「加須市史通史編」(1981/加須市)
「加須市の文化財」(1992/加須市)
「かぞの歴史散歩」(1991/加須市)
「調査報告集第3集 加須市の地名」(1979/加須市)
「調査報告集第9集 加須市の寺院・神社」(1983/加須市)
「関東地方の中世城館 2 埼玉・千葉」(1996/東洋書林)  

文化財指定
訪城年月日
2005/11/14
訪城の記録

( 2005/11/14 )
黒々とした水堀
 なかなか駐車スペースが付近に見当たらず、仕方なく道路沿いの無人精米店舗のところに駐車させていただき徒歩にて周囲を探索しました。
現在も子孫の方が居住されていると思われる近世の名主階層の屋敷の西側と南側の一部に堀幅の広い水堀跡が明確に現存しています。
比較的新しいものかもしれませんが、立派な屋敷門のあるお宅の堀跡は直線的な堀ではなく曲線が目立つ水堀となっていました。
また、南側の外堀に面した公道から内堀の位置に所在していると思われる屋敷門までの距離がどう見ても50m以上もあるような広さでした。
西側の水堀の深さはたぶん平均でも1m以上はありそうですが、黒々とした濁水のために実際の深さについては分かりませんでした。

記念撮影



 館跡の南側には左の写真のような明確な水堀が今も残されています。この堀跡と西側の堀跡が写真の左側の方で繋がっています。この部分の水深は30センチから60センチ程度ですが、西側ほど深く延長約50m、堀幅は約4m前後というところです。

 
( 2005/11/14 撮影 曇 )
訪城アルバム
画像クリックで拡大します
■1■
 西側の水堀はやや埋め立てられている感じがしましたが、深いところでも水深は1メートル前後かと思うのですが黒々とした水の色は水堀の深さを覆い隠していました。具代的に測定する方法が無く余り近寄って堀の中に落ちるのも困るので。堀底から外側の地面までの高さは恐らく2m以上はありそうです。
 写真の右手前の部分で水堀が外堀へ繋がる部分と内堀として右方向に曲がる部分に分かれています。
■2■
 南側の屋敷門のところまでの距離はおよそ50m以上はあるようですが、個人の方の宅地の中ですのでせいぜいこの辺りから拝見するのが妥当かと。
 屋敷内からはかつて元亨元年(1321年)の板碑一体が出土したとのことです。
■3■
 屋敷門への路地を挟んで「記念写真」の東側に続いている南側堀跡部分は、この時は水が無く空堀状となっていましたが、規模としては「記念撮影」の写真の水堀とほぼ同様の大きさでした。
■4■
 水堀の内側の縁は20センチほど地面に盛り上がりが見られるのですが、あえて土塁といえば土塁に相当するかとも思われます。
■5■
 館跡の東側の境界と思われる部分には現在U字溝の水路が敷設されていますが、その位置から見て本来は水堀であったものと思われます。また、20年以上前の資料では堀跡が一周していると記されているのですが、北側の部分については通路が存在しないためその詳細な様子は確認できませんでした。
■6■
 南東の角部分から拝見した屋敷門。屋敷林の手前部分には途中まで内堀が存在しているようです。
■7■
 館跡の北西角に所在している別雷命(わけいかづちのみこと)他を主祭神とする雷電神社。創建年月不明ですが、「新編武蔵風土記稿」によれば大桑村の鎮守とされていました。
交通案内

・県道370号線沿い、加須流通団地の東側 MapFan Web の案内図です  

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