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城館跡の名称
関連ページのリンク  2005/08/22の日記  
おすすめ評価
訪城季節3 遺構状態4 探し易さ4 交通利便4 体力消耗5 歴史経緯2 印象2 総合24
所在地
埼玉県大里郡花園町武蔵野東番屋455
歴史と沿革

猪俣党の庶流飯塚氏の館跡
 武蔵七党猪俣党は猪俣氏を中心として二十以上の家に別れ児玉郡、大里郡に割拠しました。「花園村史」所収の猪俣党系図によると、藤田五郎政行の孫にあたる信国は小前田に居を構え小前田氏を称しました。そして、その弟に当たる氏行は花園町飯塚の東番屋の地に居を構え飯塚氏(飯塚掃部)を称したといわれていますが、小前田氏が後の戦国時代の後北条氏関係の古文書に在地土豪として登場するのに比べて、その飯塚氏の事蹟の詳細については不明なようです。したがって平安時代末期から鎌倉時代にかけての武士の館と考えられますが、地元には「殿様は十五夜の晩に芋畑で討死した」との伝承が残るのみで、そのことが源平の戦いを背景としたものか天正18年の秀吉の関東侵入を指すのかについては知る術がなさそうです。

確認できる遺構
土塁、空堀跡
構造的特徴および
周辺の地理的特徴

■荒川と利根川に南北に挟まれた櫛引台地の南方、藤治川上流右岸の小高い台地上に所在し更に西側から東側にかけて緩やかな傾斜が見られます。
 藤治川の流れは館付近では東流してその後およそ北に向って進み、やがて志戸川、小山川と合流し利根川に注いでいます。こうしたことから、かつては存在したという館周辺の水濠の存在とあわせて、古文書などの記録が確認できないものの、当時の物資の運搬や人の移動は喫水の浅い川舟が大いに利用されたのではないかと思います。「花園村史」の記述によれば不規則な形で焼く16,040平方メートルで35年以上前には写真付で土塁、空堀、水堀などの一部が残存していたとされていますが、現在は中心部の土塁の一部が遺されているに過ぎません。

参考資料、古文書、
記録

「中世北武蔵の城」(梅沢太久夫 著 2003/岩田書院刊)
「埼玉県史 通史編2中世」(1988/埼玉県)
「埼玉県史 別編4年表・系図」(1991/埼玉県)
「新編武蔵風土記稿」(1981/雄山閣)
「武蔵国郡村史」(1954/埼玉県)
「角川日本地名大辞典11埼玉県」(1980/角川書店)
「花園村史」(1970/花園村)   

文化財指定
訪城年月日
2005/08/22
訪城の記録

( 2005/08/22 )
土塁跡と堀跡の一部が残されているような
 35年も前に刊行された「花園村史」( 現在は花園町ですが、平成18年1月に岡部町、川本町とともに深谷市と合併の予定 )によれば、空堀、水濠、土塁跡などが残されているとのことですが。
 果たして現在は...期待と不安が入り混じった心理状態で現地へと向いました。さて、周辺に用水路は多数存在しているものの、水濠跡と思われる辺りは現在ほぼ消滅して畑となっているようです。また、館跡に所在する真言宗万福寺の本堂の裏側に空堀跡が残されていると現地の説明版に記載されていますが、確かに良く見てみると隣家との境に地盤のやわらかい幅3mほどの細長い地面が南北に続いています。そして更にブロック塀で仕切られたその空堀跡の延長線を見てみると、民家の宅地の中に明らかに堀跡と思われる地面の窪みというか30センチほどの段差が続いていることを確認できました。
 また、館跡の中央部分の西側の一部と北側には高さにして1mほどの土塁跡と思われる盛り土が確認できました。
 なお、本来の遺構とは位置的に見て関係がないと思われますが、直ぐ東側の宝性寺の北側に比較的新しそうな状態のよい土塁状のマウンド( 水害対策のための盛り土か )と空堀( 農業用水路の一部か )のような溝が存在していてその判断に苦しみました。

記念撮影
土塁跡かと

 館跡の中心部の道路沿いの西側には、このように土塁跡らしき盛り土が南北に延長25メートルほどの長さで確認することができます。しかし、35年前に編纂された「花園村史」に掲載されている飯塚氏館跡の土塁の位置と明らかに異なっているので余り確信はありません。
 画像クリックで4行ほど館跡についても解説した板碑の説明版の画像へ
 ( 2005/08/22 撮影 晴 )
交通アクセス

・JR八高線用土駅または秩父鉄道桜沢駅より徒歩各20分から25分
MapFan Web の案内図です  

飯塚氏館写真画像の頁へリンク( 2005/08/22 撮影 )

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