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不動寺氏館
関連ページのリンク  2005/08/06の日記  島田氏屋敷               
おすすめ評価
訪城季節3 遺構状態1 探し易さ5 交通利便4 体力消耗5 歴史経緯1 印象2 総合21
所在地
埼玉県大里郡寄居町富田
歴史と沿革

男衾氏の一族の館跡か
 「旧埼玉県史」では猪俣党不動寺氏の館跡ともいわれていますが、詳細は不詳で同族には男衾氏、横瀬氏、滝瀬氏などがいます。「寄居町史通史編」によれば、男衾野五郎重任の子太郎が同町富田の地に移り住み不動寺氏を称したものと推定しています。なお、男衾氏の本拠は不動寺から南西に600mの谷津の堀ノ内(富田堀ノ内)であると比定されていますが、所領の分割としてはあまりにも距離が近すぎることもなどもあり男衾氏との関わりが気になります。。

確認できる遺構
構造的特徴および
周辺の地理的特徴

■東側に荒川の支流吉野川を配した水田地帯が広がる比高4mから5m台地の先端周辺部分に位置していたと考えられ、また町道を挟んで直ぐ北東の斜め向には北東には中世後期戦国時代の在地領主の館跡と思われる島田氏屋敷が存在しています。

参考資料、古文書、
記録

「中世北武蔵の城」(梅沢太久夫 著 2003/岩田書院刊)
「埼玉県史 通史編2中世」(1988/埼玉県)
「埼玉県史 別編4年表・系図」(1991/埼玉県)
「新編武蔵風土記稿」(1981/雄山閣)
「武蔵国郡村史」(1954/埼玉県)
「寄居町史普及版 寄居町の歴史」(寄居町教育委員会/1989編集発行)
「寄居町史 通史編」(寄居町教育委員会/1986編集発行)

文化財指定
訪城年月日
2005/08/06
訪城の記録

( 2005/08/06)
比高4mから5mの崖線が往時を偲ぶだけ
  「島田氏屋敷」と町道を挟んで斜向かいの場所に所在しています。新義真言宗不動寺の境内の一角では、この8月の暑さにもめげずに地元のお年寄りのグループがゲートボールの試合中でした。不動寺境内の西側には墓地の直ぐ脇を東武東上線が南北方向に走っているため、おそらく元来の遺構は分断されているようにも思えるのですが。自然地形の崖線を利用したと思われる墓地のある南北に伸びる台地の周辺部分がかつての館跡の存在を示唆しているようにも見えたのですが残念ながら当時の土塁や空堀跡の痕跡を確認することはできませんでした。境内には13世紀鎌倉時代中期の板碑もあり、歴代住職墓地と思われる一角の傍らには年代不詳の五輪塔も2基ほど所在していました。

記念撮影

 

 不動寺の境内を東側から撮影。台地の崖線は境内の西側、つまり写真の奥の方になります。この日も暑い日ざしが照り注ぎ直ぐ目の前のコンビニで2回も水分補給することとなりました。
 ( 2005/08/06 撮影 晴 )
交通アクセス

・東武東上線男衾駅より南へ徒歩10分 MapFan Web の案内図です  


( 2005/08/06 撮影 )

■江戸時代中期の天明期に建立した思われる新義真言宗不動寺の山門(鐘楼門)ですが、永年の風雪のせいでやや土台部分が歪んできていました。
 2階部分に鐘楼を配し一階の左右に仁王像が設置された比較的珍しい建築様式のように思えます。
■山門前に置かれている寄居町では最古とされるの13世紀鎌倉時代中期康元2年(1257年)の板碑ですが、主尊の阿弥陀如来と蓮台以外には摩滅が進み殆ど判読することができません。 また、「富田型頂部」という三角形の部分が幾分前面に傾斜する珍しい形式をもち県内2万を数える板碑の中で4例に過ぎないとの事です。
 なお、「寄居町史通史編」では同町富田の谷津大日堂の曼荼羅板碑を町内最古としていますが、この説明版が設置されたのが最近なのでこちらの説明の方が正しいのでしょうか。( 画像クリックで解説へ )
■本堂の西側には高さ4mから5mの台地の崖線が続いていて、かつての館跡の存在を今に伝えているように思われる光景が広がっていますが、土塁や空堀跡を直接眼にすることは難しいようです。
■左の写真の崖線の上には墓地が広がり、その直ぐ西側には東武東上線の線路が南北に走っています。
 歴代住職の方の墓地と思われる一角には、中世のものと思われるような五輪塔が2基ほど設置されていました。( 写真右側部分 ) なお、中央部分から左側に位置する墓石は「無縫塔」という鎌倉時代禅僧によってもたらされたといわれる僧侶の墓でその後各宗派に広まったそうです。( いかにも僧侶の頭のような印象ですが )
 
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