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⇒関連ページへリンク  山吹(ヤマブキ) 山吹草(ヤマブキソウ) 

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撮影場所 東京都文京区 ( 2017年5月4日 撮影 晴れ ) 花と葉

日本名 八重山吹(ヤエヤマブキ)
⇒八重咲の山吹であることからこのように呼称されたようです。
科/属 バラ科ヤマブキ属
学名 Kerria japonica f. plena (ケリア ヤポニカ ペレナ) 
またはKerria japonica cv. pleniplora (ケリア ヤポニカ ペレニフロラ)
※「f.」は品種であることを表し、「cv.」は栽培品種(園芸品種)の意
※「ペレナ」は「八重の」の意で、「ペレニフロラ」は「八重咲の花の」の意
開花時期 4月下旬から5月下旬でヤマブキよりも少し遅く、おおむね葉が出そろってから開花しています。
特徴など 原種であるヤマブキは日本のほかに中国にも分布する落葉低木です。
本種はについてはあくまでも野生種ではなく園芸用に改良されたものですが、一重咲きのものよりも見栄えがすることもあり、日当たりの良い公園や庭木の植樹として利用されるよく知られている園芸品種(栽培品種)です。
なお、この八重咲のヤマブキは明確な雌しべは退化し、雄しべは八重咲の花被に変容しているために結実することはできませんので、実生によることはありえず、その繁殖については「株分け」もしくは「挿し木」などの方法によることとなります。
 
■園芸品種の栽培起源
 園芸品種としての起源は比較的古く、太田道灌(資長、15世紀後半頃に相模、武蔵を治めていた扇谷上杉家の家宰、1432−1486)の「山吹の里の故事」によりますと、「後拾遺和歌集」に収められている有名な「 七重八重 花は咲けども 山吹の 実(蓑にかけた)のひとつだに 無きぞ悲しき 」という歌が登場します。この「実がならない」というその表現から、この歌に歌われているヤマブキは結実しないというその性質に注目しますと、八重咲きのヤエヤマブキのことを指しているものと考えられています。一方、通常の一重咲きのヤマブキの場合には生殖器官が残されていることから一応結実することができますが、園芸用に繁殖させる場合には株分けや挿し木の方が遥かに効率が良いようです。
 なお、「山吹の里の故事」自体については、古いところでも「和漢三才図絵」(正徳2年、1712年、寺島良安著の図入り百科事典で和漢の万物を漢文で解説した)に登場してくる逸話あたりではなかろうかと考えられており、あくまでも後世の創作物としてとらえるのが無難であるものと考えます。(※下記「図説太田道灌」などより)
 この道灌の故事で歌われている古歌は、醍醐天皇の皇子兼明親王(かねあきらしんのう、延喜14年(914)−永延元年(987))が詠んだものであることを考えますと、遅くとも10世紀半ば頃には園芸種と思われるこの八重山吹(ヤエヤマブキ)が存在していたことが窺われるものと考えられます。
 なおよく似ていると云われているヤマブキソウ(山吹草)はヤマブキの花に似たケシ科の多年草であり全くの別種となります。

原種であるヤマブキよりも開花がやや遅いことから、「待ちかねる」という花言葉があてられています。

※参考にした図鑑類など
「散歩で見かける四季の花」(2013/日本文芸社)
「花と木の名前1200がよくわかる図鑑」(2005/主婦と生活社)
「散歩で見かける野の花・野草」(2013/日本文芸社)
「だれでも花の名前がわかる本」(2015/講談社)
「季節の花図鑑」(2004/日本文芸社)
「花の事典970種」(2015/西東社)
「増補改訂版 園芸大百科」(2015/ブティック社)
「くらしを彩る花の本」(2014/講談社)
「花色図鑑」(2003/講談社)
「樹木図鑑」(2014/ナツメ社)
「樹木ガイドブック」(1997/永岡書店)
「樹木見分けのポイント図鑑」(2003/講談社)
「木の名前がわかる事典」(2005/成美堂出版)
「散歩の樹木図鑑」(2014/新星出版社)
「よくわかる樹木大図鑑」(2016/永岡書店)
「山渓ハンディ図鑑3樹に咲く花離弁花1」(2003/山と渓谷社)
「野草大百科」(1992/北隆館)※別名、方言、調理法などに詳しい
「里山の植物(2009/NHK出版)」
「園芸植物大事典」(1994/小学館)
「四季花こよみ 春」(1988/講談社)

「扇谷上杉氏と太田道灌」(2004/岩田書院)
「図説太田道灌」(2009/戎光祥出版)
「太田道真と道灌」(2007/幹書房)

※参考にさせていただいたサイトなど
「みんなの趣味の園芸」
「みんなの花図鑑」
別名
俗名
方言
別名はヤマブキど同じですが、学名からは「ケリア」、このほかに「オモカゲソウ」(面影草)、「カガミグサ」(鏡草、八重の場合には少し不向か)、「モシホグサ」(藻塩草)などがあります。

観察の記録

( 2017/05/04 )
山吹といえば八重咲
 連休の最中の5月4日みどりの日に、巣鴨で両親と姉の墓参りを行った後に、地下鉄で白山まで行き「小石川植物園」に立ち寄り園内にて撮影したものです。植物分類上では種であるヤマブキに対する下位の概念にあたるようですが、花の様子や受粉機能などに差異のあることから、便宜上分けて掲載することにしてみました。
 なお以前古いアルバムを見ていたところ、50年以上も前のものですので、大分カラー写真が変色しておりましたが、自宅の狭い庭とは呼べない小さな人工池の端でユキノシタ、ナンテン、センリョウ、ユキヤナギなどとともに細々と生育していたのは、まさにこの八重咲のヤマブキであったことを思い出しました。ヤマブキを目にしたのはおそらくその頃が初めてのような記憶があり、それ以来ヤマブキは元々八重咲であるものと長らく思い込んでいたようです。
このヤマブキが何時どのように消滅したのかは定かではありませんが、おそらく1970年代に入り近隣の増築が増えたことなどにより、結果的に日影と通風の条件が大きく変化したことによるものと思われます。
 ところで小石川植物園には以前2度ほど訪れています。もっとも最初は1957年4月頃の小学一年生当時の春の遠足でしたので約60年前。記憶では区立西ヶ原小学校から徒歩で染井霊園を抜け、白山通経由で子どもの足でおよそ1時間ほどの道のりであったものと思われます。当時記念写真を撮影した入口近くの事務所の建物は未だに健在でした。
 2度目は、つい最近だと思い込んでおりましたら、よくよく考えれば学生時代なのでこれも半世紀近く前のことでありました。記憶では授業時間の間隔が休講等で3時間ほど空いていたことによるものでした。その時には白山神社経由で坂を下って行き、現在の北西側の通用門から入園したという記憶があります。
 この日はたまたま「みどりの日」でしたので幸いなことに入園無料でしたが、連休の最中ということもあり、家族連れ、高齢者の団体などで賑いを見せていました。植物画像の撮影はおもに「標本園」と「薬草園」を軸に40種ほどでしたが、逸出し自生している植物も少なくなく、この時期にはオオアマナ(オーニソガラム)、クサノオウ、サキゴケなどが標本園内を含めて所構わず繁殖中。このため本来の説明プレートがあまり役に立たない状況も垣間見られましたが、時々吹き渡る初夏の風は爽やかで新緑のいろはモミジの木陰はまことに居心地の良い空間でした。


・2017/05/16 HP作成


ヤエヤマブキ


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