群馬県内の城館跡目次
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1歴史・伝承 2残存遺構 3訪城記録・記念撮影 4アルバム 5交通案内 6参考・引用資料 7更新記録
関連ページへのリンク  2019年1月8日のブログ 大室元城 荒子の砦 
所在地
 群馬県前橋市荒子町下境744―1ほか(「マッピングぐんま」文化財マップより)
歴史、人物、伝承

経緯不詳
 群馬県指定史跡の荒砥冨士山古墳から西へ約500m地点に所在する城館跡であるが、「群馬県の中世城館跡」などの城館関係の基礎的な文献には掲載されていない。なお、南南西約300メートル地点には「荒子の砦」が所在している。
 探訪にあたり基礎資料となったのは「マッピングぐんま」に纏められている文化財マップの情報だけで、同マップでは「前橋市0547遺跡」として登録されている。また同マップに掲載されている関連文献として「前橋市遺跡分布地図−市内遺跡詳細分布調査報告書」(2013)が示されており、その元となった文献は「下境1・2(数字表記はギリシャ文字)遺跡」とされている。現在は水田の低湿地となっており、圃場整備後の用水路が遺跡を縦断している。
 ただし生来怠惰な当サイト管理人は当該文献を直接閲覧していない。

確認可能な遺構
 なし
文化財指定
 なし
訪城年月日
 2019年1月8日 12時50分から13時00分
訪城の記録 記念撮影

 要追加調査
 一応「マッピングぐんま」の文化財マップに掲載されている「城館跡」です。 「前橋市」(市町村)+「城館」(遺跡の種別)で検索すると100件を大きく超える「城館跡」の一覧が表示されましたが、たまたま大室城周辺であったことから数合わせ気味にして訪れてみたに過ぎません。
 県教委の悉皆調査以降に発掘調査により確認された耕作地の中の遺構のようなのですが、現在は中心部に用水路が存在していました。圃場の整備後に水路も付け替えられているようで、周辺部の地形や当該地表上から、その特徴を汲み取ることは困難でありました。このような事情のため、下記のように赤城山方面をバックにした冬枯れの耕作地の画像となってしまったのであります。
 もしもかりに「城館」という遺構の種別を示すカテゴリの入力誤りであったらどうしようと思ってしまうほどの周辺環境でもありました。むしろ、東側に隣接している「薬師堂」が所在している低丘陵地形の方が、大室元城などの立地条件に近くはるかに城館跡の存在に相応しいように思えてしまったくらいであります。
 なお、「マッピングぐんま」に掲載されている文化財包蔵地情報の精度は情報提供元と考えられる市町村側の事情の相違に大きく影響されているという事例が少なくありません。また、前橋市内分については、検索キーの設定が同市の遺跡番号による登録が為されているという事情があり、逐一個別に詳細情報を確認しないと「城館名称」が判明しないという不便さを抱えているので面倒ではあります (^^ゞ
 なお今回は足回りの健康状態確認のためにあえて徒歩で回遊していたのですが、車の場合には極力路駐を避けるべく、南方約150m地点に「舞台組公民館」という地域の集会所がありますので、短時間ならばこちらに駐車させていただくのが良さそうです。
( 2019/1/8 )記述
下境遺跡
下境遺跡付近 −画像A−
( 2019年1月8日 撮影 )
凸「マッピングぐんま」の文化財マップの情報と現地の状況を照合しますと、画像中央付近のコンクリート製の橋がある辺りを中心にして方約50メートルほどが城館(包蔵地)のように思われます。

国土地理院の航空写真画像
国土地理院の航空写真画像 −画像B−
( 2019年1月13日 編集加工 )
凸この航空写真は用水路の付け替えと圃場整備以前のもので、この画像から見る限りでは当時の水路は東側の薬師堂の崖線附近を通過していたようです。おおむね画像の赤枠内に城館跡が所在していたものと考えられますが、耕作地の高低は認められるものの明確な「堀跡」状などの地形は確認できません。
交通案内


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いつもガイド の案内図です いつもガイドの案内図

凸参考・引用資料
太字の資料は特に関連が深いもの、あるいは詳しい記述のあるもの)

城郭関係
「日本城郭全集第3巻」(大類 伸 監修/1967/人物往来社) 掲載なし
「日本城郭体系第4巻」(1980/新人物往来社) 掲載なし
「群馬県の中世城館跡」(1988/群馬県教育委員会) 掲載なし

歴史・郷土史関係
「全国国衆ガイド」(2015/星海社)
「角川日本地名大辞典」(1988/角川書店)
「戦国史 上州の150年戦争」(2012/上毛新聞社)
「上野の戦国地侍」(2013/みやま文庫)
「上野武士団の中世史」(1996/みやま文庫)
「戦国関東の覇権戦争」(2011/洋泉社)
「戦国北条氏と合戦」(2018/戎光祥出版)
「上杉憲政」(2016/戎光祥出版)
「増補改訂戦国大名と外様国衆」(2015/戎光祥出版)
「戦国期上杉・武田氏の上野支配」(2010/岩田書院)
「前橋市史第1巻」(1971/前橋市)
「前橋市遺跡分布地図−市内遺跡詳細分布調査報告書」(2013)
「下境1・2(数字表記はギリシャ文字)遺跡」

史料、地誌、軍記物
なし

その他
「マッピングぐんま」(群馬県遺跡データベース) ⇒ 所在地の確認に役立つ。
「国土地理院航空写真」 ⇒ 戦後間もない時期に撮影されたもののなかには、その当時の地形を把握できるので役立つ場合もある。


更新記録
・2019年1月14日 HPアップ
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