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 素人の趣味のため思い込みと間違いについては平にご容赦を。 お気づきの点などございましたらご教示いただければ幸いです。 
福島県二本松市の目次へ戻る 二本松城の一部を構成する中世本宮館
1歴史・伝承 2残存遺構 3訪城記録・記念撮影 4アルバム 5交通案内 6参考・引用資料 7更新記録
関連ページへのリンク  凸新城館 
所在地
 福島県二本松市郭内4丁目(二本松城内の霞池南の丘陵)
歴史、人物、伝承

二本松城内に所在する戦国時代末期の館のひとつ
 本宮館は本城の南方約250mの丘陵先端部に所在する幅25m、長さ180mほどの細長い形状の城館であり、「積達館基考」の記述によれば二本松氏の重臣である氏家新兵衛、遊佐丹波守の両名についてこの館主である旨が記されている。
 なお、両名共に伊達政宗による天正14年(1586)の二本松城攻略時の内応に対する恩賞として、それぞれ合計にして80貫文余りが本領安堵乃至加増されたという記録も残されている。
          (「二本松恩所之日記」等−伊達文書−)

確認可能な遺構
 郭、土塁、切岸?(現地未確認)
文化財指定
 国指定史跡 2007年7月26日指定(二本松城としてのもの)
訪城年月日
 2008年6月18日
訪城の記録 記念撮影

( 2008/09/30 )
 あくまでも暫定更新
 二本松城内には新城館以外にも複数の中世城館跡が存在しているということを理解したのは6月の訪城以後のことであります。このため二本松城の更新に先立ち、これに関連しそうな画像があるかどうか100枚余りの撮影画像の中から鋭意捜索することといたしました。しかし実際には見当違いの方向を撮影しているものが多く、また更に現実に更新に利用できそうなものは限られておりました。
 下記の画像は城内の庭園風景を撮影したものでありますが、種々の資料を突合した結果上手い具合に手前のフジ棚のある「霞池」の背後に写り込んでいる小高い地形は間違いなく「本宮館」の丘陵に相当するということを確認いたしました。かくしてあくまでもメモ代わりの暫定更新分として、あざとく「+1城館」を達成したのであります(冷汗)

「二本松城の一部である中世の本宮館」 ⇒ 画像クリックで拡大します
本宮館(東屋が見えるあたりが先端部と推定されます)
現地案内版
( 2008/06/18 撮影 )
交通案内

・二本松城本丸の南方約250mに所在する比高差20mほどの丘陵先端部で、福島県指定文化財の洗心亭も所在。

いつもガイド の案内図です いつもガイドの案内図

凸参考・引用資料
太字の資料は特に関連が深いもの、あるいは詳しい記述のあるもの)

城郭関係
「北海道・東北地方の中世城館 4 岩手・福島」(2002/東洋書林)、
「ふくしまの城」(鈴木 啓 著/2002/歴史春秋出版)

郷土史関係等
「二本松市史 通史編(1巻)」(1999/二本松市)
「二本松市史 資料編(3巻)」(1981/二本松市)

史料
「積達館基考」(「二本松市史 資料編(3巻)」所収)
 ⇒文政2年(1819)に二本松藩士成田頼直により編纂。安達・安積郡地域の古城館の由来などが、「積達古館弁」(安斎彦貴著)を補訂するという趣旨に基づき踏査・考証という実証的な姿勢で記され全7巻から構成され、第1巻から3巻が西安達郡、4巻・5巻が東安達郡、6巻・7巻が安積郡となっている。
 なお本宮館については、「本町谷の内、南の高き所也。本宮村菅森館に住せし氏家新兵衛、遊佐丹波守が本府(二本松城)に来る時の居館なりという」と記されている。

「復刻版 奥州永慶軍記」(2005/校注 今村義孝/秋田無明社)
 ⇒ 戸部正直が元禄11年に稿了したとされる近世の軍記で、奥羽両国の旧記と古老の見聞直談を採集したとされる。復刻の元になった刊本は1966年に人物往来社から刊行されたもので、自筆本は存在しないことから写本および史籍集覧等を底本としている。

その他
福島県文化財データベース
二本松市役所公式HP
「室町期 南奥の政治秩序と抗争」(2006/垣内和孝 著/岩田書院)
 ⇒ 篠川・稲村公方に関する論考に始まり二本松氏、塩松石橋氏、、二階堂氏、岩城氏、芦名氏、白川結城氏・小峰氏、田村氏、伊東氏・相良氏の15世紀から16世紀の動向を詳細に記述するとともに、これらに関連する中世城館等についても概括的に論究している。
「史伝 伊達政宗」(2000/小和田哲男 著/学研)−− 「伊達政宗 知られざる実像」(1986)を文庫化したもの
「国史跡 県立霞ヶ城公園絵図」(パンフレット)および現地解説板
 

・2008/09/30 HPアップ
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