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1歴史・伝承 2残存遺構 3訪城記録・記念撮影 4アルバム 5交通案内 6参考・引用資料 7更新記録
関連ページへのリンク  2008/06/17のブログ 石見館 
所在地
 福島県須賀川市市野関字舘山
歴史、人物、伝承

二階堂氏重臣須田氏の館跡
 中世城館跡に由来すると思われる舘山の小字名のある東西約100メートル、南北約120メートルの独立丘陵に所在し、須賀川市史などでは「万力館」との別名で記載されているようです。「日本城郭大系」によれば、城主は二階堂氏の重臣であり岩瀬郡東部を支配していた須田氏の一族須田秀泰とされ、館跡の別名はその家臣である江藤万力の名に因むものとのことです。
 なお、石見館はこの館跡の南東約2.5km付近に所在しています。

確認可能な遺構
 宅地化などによりほぼ消滅の模様
文化財指定
 なし
訪城年月日
 2008年6月30日
訪城の記録 記念撮影

( 2008/06/17 )
 列車の汽笛と阿武隈川の流れ
 水郡線川東駅南側の独立丘陵なので場所は間違えようもなく速やかに現地へと到着。元々殆ど遺構が無いとのことで、あくまでも所在地の確認と遠望のみの些かテンションの低い城館めぐり。数稼ぎとの指摘がなされればまさにその通りなので全く言い訳のしようもなく。
 そうした中でたまたま見かけた水郡線の車両をワンポイントにした記念撮影に成功。銀色のアルミ製の車体に黄色とオレンジ色のツートンカラーが余りにも可愛らしく、たちまち「俄鉄ちゃん」に変身してしまったのであります。館跡のすぐ西側を流れる阿武隈川のゆったりとした流れとディーゼルカーののどかな汽笛が、ややもするとやっつけ仕事(なかば仕事かも)となりがちな遺構の消滅した城館跡の訪問に思い出に残る彩りを添えてもらいました。
 なおこちらの北側からは丘陵の陰になり見えませんが、福島空港へと通じる県道63号線川東バイパスが館跡南端をかすめるように横断しています。

「市野関館全景」 画像クリックで拡大します
市野関館
阿武隈川右岸堤防上より
( 2008/06/17 撮影 )
訪城アルバム
「城館跡の西側を北流する阿武隈川」 画像クリックで拡大します
「市野関館遠景」 画像クリックで拡大します
凸1 阿武隈川
 完璧な逆光での撮影のため川の水が黒く見えますが、実際には遥かに透明度の高い水質です。この流れは市野関館の丘陵が所在することにより弓なりに西側へと蛇行。結果的にその部分に張出した丘陵を取り巻くような流れとなり、東側を除いた水濠のような役割を果たしていたのかもしれません。ただし館跡は右岸に所在しているという事情から、須賀川城を防御するという点では正に背水の陣となってしまいますが(苦笑)
 さて「阿武隈」と聞くと、どうしても戦時中の高速軽巡洋艦のことが頭の中を過ってしまいます。周知のように旧帝国海軍の軽巡は河川名からネーミングされているので、その点では両者の間には大変深いつながりがあるのですが。
凸2 市野関館遠望
 向かって右側は比高差25mほどの断崖を形成している様子。また小字名も「舘山」と非常に分かりやすいので助かります。
 画像は全て逆光の時間帯に撮影。このためハレーション防止対策として、明るさを抑えてASA400/WB=晴れの設定。余分な光線の影響を防ぐことには成功。然のことながら実際よりも暗い画像に。
 なお、今回の福島遠征は何時もの17−85mmキャノン純正レンズ故障修理中のため、タムロンAF18-250mm(35mmフィルム換算で28−388mm相当)を使用しており、様々な撮影環境でのテストという意味もあり...とこんなことでも書いておかないと余りに話題性が乏しく...ブツブツ
交通案内

・水郡線川東駅南側に所在する比高差25mほどの独立丘陵

いつもガイド の案内図です いつもガイドの案内図

凸参考・引用資料
太字の資料は特に関連が深いもの、あるいは詳しい記述のあるもの)

城郭関係
「北海道・東北地方の中世城館 4 岩手・福島」(2002/東洋書林)
「日本城郭体系 3」(1981/新人物往来社)

郷土史関係
「図説福島の歴史」(1989/河出書房新社)
「会津・仙道・海道地方諸城の研究」(1980/沼舘愛三編著/伊古書院)
「福島県の歴史散歩」(2005/山川出版社)
「福島県の歴史」(1997/山川出版社)
「須賀川市遺跡地図」(1998/同市教委)



・2008/06/30 HP暫定版アップ
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