( 2005/04/22 )
■黄色の5弁花は難しい
名称を確定するまで少し調べるのに手間取りましたが、間違いなくキンポウゲの群落です。花弁の直径はだいたい2cm程度で、その形から別名ウマノアシガタとも云われています。また、「本来のキンポウゲ」は「八重咲き」のものをいうと「野草大百科」(北隆館)などには記されています。なお蝶などの幼虫が食べたのでしょうか、黄色い花びらが欠けていました。
4月春の時期に咲く5弁の黄色の花は種類が多く、その種類を特定するのが難しク感じられました。草丈、葉の形、花の大きさを別にして花の形だけでいうと、ヘビイチゴ、オヘビイチゴは別としてもミツバツチグリ、キジムシロなどとよく似たようなものが多く、この当時の自分のような素人は殆ど区別がつきませんでした。
( 2017/05/04 )
■あれから12年
無料開放されたみどりの日に、文京区の「小石川植物園」の薬草園内にて撮影をした画像で、陽光の降り注ぐなかで、小さな五弁花はひときわ目立ち照り輝いていました。同じ薬草であるクサノオウは逸出して園内の各所で群落を形成していましたが、本種については野草としての繁殖力はそれほど強くはなさそうです。
数年ほど前からようやく植物の名前調べがすすむようになりました。近年は植物関係のサイトも多岐にわたりかなり充実していますが、このHPを更新し始めた時には現在よりも遥かに調べる手だても少なく、種類不明のままお蔵入りとなっていた画像が山ほどあったことを懐かしく感じております。
なおこの12年間の間にも、残念ながらこれら野草の生育環境は大きく変化しているようで、繁殖力の強いヘビイチゴ類とミツバツチグリなどは別として、キジムシロ、ウマノアシガタなどの野生種にはなかなかお目にかかれなくなってきてしまいました。
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