日本名 |
三角草、三隅草(ミスミソウ)
⇒葉の形が三角形であることからこう呼ばれたとも |
科/属 |
キンポウゲ科スハマソウ属(APG分類、従前はミスミソウ属など) |
学名 |
Hepatica nobilis var. japonica f. japonica ※「みんなの趣味の園芸」より
Anemone hepatica L. var. japonica (Nakai) Ohwi ※「筑波実験植物園」 |
開花時期 |
2月から3月(あるいは3月から4月) |
特徴など |
フクジュソウ、セツブンソウなどと並ぶ早春を告げるキンポウゲ科の代表的な野草で、温暖地では早ければ1月末頃から開花する場合もあるとのことです。
本州(関東、中部、近畿、中国)と九州の山地の落葉樹林に生育する分布する常緑多年草で、太平洋側の自生地では白花が多く、日本海側では赤紫、青紫などの花色に富むともいわれています。
葉には画像のように切れ込みが入り肉質で光沢を有し、草丈は10cmから15cmで、花弁のように見えるものは「萼片」であり、花径は1.5cm未満で6枚から10枚ほどがついています。
早春を告げる花のひとつですがスプリングウフエメラルの仲間とは異なり冬季にも根生葉が残り、翌年の夏季が終わる頃に新しい葉と入れ替わります。
雪解けの頃に開花することから、その別名を「雪割草」(ユキワリソウ)ともいわれていますが、一般に園芸上の「雪割草」には洲浜草(スハマソウ、岩手県から神奈川県の太平洋岸)、「三角草」(ミスミソウ)、「毛州浜草」(ケスハマソウ)などスハマソウ属の全体が含まれているとされています。
また、日本国内にある雪割草の自生種はヨーロッパのヘパチカ・ノピリス(Hepatica nobilis)の変種と考えられているようです。
また同属のオオミスミソウはミスミソウの大型の変種であると考えられています。
花言葉には「信頼」「自信」「期待」などがある。
※参考にした図鑑類
「日本の野草春」(2009/学研)
「四季の野の花図鑑」(2008/技術評論社)
「花色でひける野草・雑草観察図鑑」(2005/成美堂出版
「季節の野草・山草図鑑」(2005/日本文芸社)
「日本の野草・雑草」(2008/成美堂出版)
「山野草の名前1000がよくわかる図鑑」(2010/主婦と生活社)
「増補改訂新版 山渓ハンディ図鑑2山に咲く花」(2013/山と渓谷社)
「山野草大百科」(2005/講談社)
※参考にさせていただいたサイトなど
「みんなの趣味の園芸」※解説が詳しい
「みんなの花図鑑」
「植物園にようこそ!」
「筑波実験植物園/植物図鑑」
「私の花図鑑」
「四季の山野草」
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別名
俗名
方言 |
別名「雪割草」(ユキワリソウ)ともいう。
ただし、ユキワリソウの通称はスハマソウ属の総称でもあり、ほかにサクラソウ科のユキワリソウ、キンポウゲ科のイチリンソウ、ニリンソウ、アズマイチゲ、シュロソウ科のショウジョウバカマ、ナス科のハシリドコロなどにもユキワリソウの別名があるという。 |