櫤山楯　村山市　村山郡　山形県　南出羽　羽前　舘　楯　館　中世城館　城跡　城址　城蹟　城郭　城　館跡屋敷　要害　竜害　龍害　竜谷　龍谷　根古屋　根小屋　砦　物見　竹藪　笹藪　竹林　舌状台地　河岸段丘　最上川　大江氏　伊達氏　上杉氏　最上氏

　素人の趣味のため思い込みと間違いについては平にご容赦を。　お気づきの点などございましたらご教示いただければ幸いです。　

１歴史・伝承　　　２残存遺構　　　３訪城記録・記念撮影　　　４アルバム　　５交通案内　　　６参考・引用資料　　７更新記録

　2009/05/13のブログ　凸三月楯

所在地

　山形県村山市大字櫤山字楯山

歴史、人物、伝承

凸楯岡城の古楯とも
　三月楯と同じく楯岡城の領域支配に近いことから楯岡氏との関連が想定されるが、楯主及びその築城の経緯については不明とされている。
　築城時期について「山形県中世城館遺跡調査報告書」では、延宝５年記された「最上楯岡元祖記」（１６７７）に基づき鎌倉期の創建を伝えているが、現存する遺構は複数の堀切遺構を伴うことなどから、「南出羽の城」（保角　里志　著/2006/高志書院）では１５世紀中頃を示唆している。
　また櫤山楯・三月楯について根古屋式城郭の詰城と居館に相当させる見解、或いは本城と支城といった説も示されているが、約１ｋｍほど離れた稜線に沿った山道で繋がるという立地条件を考慮した場合には些か疑問の余地も残るものと考えられる。さらに、楯岡城とは直線で１．５ｋｍと近い距離に所在することから、その古楯とも推定する説も存在する模様である

確認可能な遺構

　郭、帯郭、腰郭群、小口、堀切ほか

文化財指定

　なし

訪城年月日

　２００９年５月１３日　16時15分から16時20分

凸　備忘録ばかりに　（　2010/10/31　記述　）
　手元の「電子国土」（国土地理院）の地形図などによれば、比高差１５０ｍの本格的山城。麓から見る限り季節的には地表観察はほぼ絶望的の様相を呈しておりました。
　今日までの僅かばかりの経験に照らすと、探訪所要時間は最低でも１２０分以上を要するものと推測。西側麓の尾根筋から取り付く或いは三月楯方面から南下する等のルートが想定されるものの確実な登り口情報については全く不詳という状況。
　加えて昼過ぎから続く体調の不良に伴う気力の消耗という事態も発生中。こうした諸般の事情に鑑みて、次回以降の所在地確認のみに留めることとしてあっさりと撤収決断（苦笑）

大倉溜池からの櫤山楯遠望　⇒南方からの遠景
（　2009/05/13　撮影　）


凸１　櫤山楯の遠景　西側麓を走る県道２９号線より撮影した櫤山楯の全景です。「南出羽の城」によると、城郭遺構は３か所ないし４か所ほどの領域に分散している模様ですので、遺構確認に要する時間だけでも２時間程度はかかりそうです。		凸２　櫤山楯近景　何の考えもなしに撮影した画像であるために、主郭南側直下の郭群遺構および南西の雛壇状の郭群遺構の部分が写り込んでおりません。この植生を見る限りでは、早春の頃でも踏査は些か厳しいのかも知れません。

・いつもガイドの案内図です　

凸参考・引用資料
（太字の資料は特に関連が深いもの、あるいは詳しい記述のあるもの）

■城郭関係
「南出羽の城」（保角　里志　著/2006/高志書院）
「中世出羽の領主と城館」（伊藤　清郎ほか著/2002/高志書院）
「山形県中世城館遺跡調査報告書」（1996/山形県教育委員会）

■歴史・郷土史関係
「角川地名大辞典県６」（1981/角川書店）
「村山市史」（1991/村山市）
「天童市史　上巻」（1981/天童市）
「東根市史」（1991/東根市）

■史料、地誌、軍記物
「奥羽永慶軍記」（2005/無明舎出版）

・2010/10/31　ＨＰアップ