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素人の趣味のため思い込みと間違いについてはご容赦を。お気づきの点などございましたらご教示願います。

茨城県牛久市の城館索引へ戻る 牛久沼 東林寺城のバナー 小口付近
1歴史・伝承 2残存遺構 3訪城記録・記念撮影 4アルバム 5交通案内 6参考・引用資料 7更新記録
関連ページへのリンク  2009/1/4のブログ
所在地
 茨城県牛久市新地町
歴史、人物、伝承

岡見氏の支城か
 牛久城の西隣に所在する比高差約15mほどの岬状の台地南端部に占地する広さ30haにも及ぶ広大な城郭である。牛久城の外郭部と同様に地方領主である岡見氏の力量を超える規模を有している縄張であるものと考えられ、戦国時代末期の後北条氏影響下での、高城氏、井田氏、豊島氏などに課された牛久在番などとの関連も窺われる。
 「牛久市史」などによると、東林寺城の名称は永禄9年(1566)頃のものと推定されている「小田氏治見方地利覚書」(小田ミかたの書付、上杉文書)に「...一 やたべ(谷田部城)、同とうりんち(東林寺城) おかミのたんちやう(岡見弾正治資)、こんとうちふ(近藤治部)...」と記されており、その当時からの名称であると考えられている。また城主(城代)と推定される近藤治部は、木原城主近藤一族と推定されている。
 なお別名を新地城とも呼ぶが、これは天正10年代と推定される「岡見氏本知行等覚書写」に、「新地城 岡見五郎左衛門(牛久城主岡見治部治広の弟)」と記されていることによるものである。

確認可能な遺構
 なし
文化財指定
 なし
訪城年月日
 2009年1月4日 16時15分から16時50分
訪城の記録 記念撮影

 到着時点で既に日没時刻を経過しておりました。デジカメの感度をASA800乃至1600まで上げての撮影なので画像が荒れが目立ちます。こういう時に限り車載の一脚を置き忘れてくるような始末です。こうなると例によって息を停めて、頑丈な竹木に寄りかかっての撮影と相成りました。
 それでもただでさえ暗い空堀跡の画像はだけはどうにもならず仕舞いでしたが、どうにかして土塁と小口部分は撮影に成功しました。帰り道では、すでに星が瞬き始めておりました。当初は牛久市内の岡見城と小坂城も予定に含めておりましたが、この日の冒頭の貝原塚の遺構で大幅に時間を消費したため、次回以降に繰り延べとなりました。また何よりも踏査時間不足であることは否めません。
 さて日没後に牛久沼の畔を彷徨したあとは軽く食事を摂り、牛久市の図書館にじっくりと腰を落ちつけて資料漁りなどを実施。つくば市関係、旧岩井市、阿見町、石岡市、美浦町、旧石下町、旧水海道市関係の自治体史の中の城館資料を複写依頼。 資料的にやや古いものもありますが、城館数にして概ね100か所前後かと。これに 取手市、牛久市などの分を加えると110か所以上に。
 これで、当シーズン茨城県南に関する資料準備は万全に、なったはずでしたがその後は下総方面を転戦し些か疎遠となってしまいました。牛久市の資料についてはふるさと納税の趣旨に沿って何冊かを購入。それにしても「牛久市史 原始・古代・中世 通史編」(2004刊行/ハードカバー/590頁/戦国史は黒田基樹氏、城館関係は松岡進氏らの執筆)の頒布価格は1300円で超お買い得。 おそらく製造原価(3000円位かも)の方が高いものと考えられ、始めは価格設定の誤りかと思ったくらいでありました。
( 2011/10/31  記述 )

牛久沼の夜景
牛久沼の夜景
画像の右側が東林寺城の消滅した先端部で、画像左側が牛久城近辺
( 2009/1/4 撮影 )
訪城アルバム
五輪塔 ⇒ 画像クリックで現地解説板の画像へ
小口付近
凸1 五輪塔
 牛久市の指定文化財となっている2組の五輪塔とその標柱の画像です。石柱の碑文には「東林寺城跡五輪塔」と刻まれ、この時点ではこの場所が城跡であることを示す唯一の表示でした。
凸2 小口付近
 「3」と同様の個所を南側から撮影したもので、画像中央のやや右側に上幅10mを超える巨大な空堀が所在しています。空堀(堀切)の総延長は竪堀を含め約400mで、土塁の総延長は約350mを測る模様です。

小口付近
凸3 小口付近
 「桝形」の字名が遺されている「馬出」の形跡が残るとされている3の郭の小口付近を北側から撮影したものです。、
凸4 土塁
 最北部に所在する4の郭。一見小口のように見えなくもありませんが、後世の道路設置による地形の改変跡で、本来の小口は画像左側の藪の中に隠れておりました。
交通案内

いつもガイド の案内図です いつもガイドの案内図

凸参考・引用資料
太字の資料は特に関連が深いもの、あるいは詳しい記述のあるもの)

■城郭関係
「日本城郭体系 4」(1981/新人物往来社)
「図説茨木の城郭」(2006/茨城城郭研究会/国書刊行会)

■郷土史・歴史関係
「茨城県の歴史散歩」(2005/山川出版社)
「角川地名大辞典8茨城県」(1983/角川書店)、
「牛久市史通史編 原始古代中世」(2004/牛久市)
「牛久市史中世1古文書編」(2002/牛久市)
「茨城県遺跡地図」(2001/茨城県教育委員会)⇒県内全域を網羅、ただしA3版2分冊のために持ち運びに不便。

・2011/10/31 HPアップ
・2019/06/13 画像ズレ補正
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