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撮影場所 茨城県つくば市 ( 2017年3月25日 撮影 撮影 ) 花
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撮影場所 埼玉県滑川町 ( 2017年4月10日 撮影 晴れ ) 花と株
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撮影場所 埼玉県ふじみ野市 ( 2010年3月15日 撮影 曇り ) 花

日本名 雪柳(ユキヤナギ)
⇒葉は柳に似て、多くの花が白い雪のように見えることから呼称された
科/属 バラ科シモツケ属
学名 Spiraea thunbergii Sieb. ex Blume 
開花時期 3月から4月頃まで(時として季節外れに数輪咲くこともある)
特徴など 中国と日本に分布している樹高1メートルから2メートルくらいの落葉広葉低木で、花序には花径1センチメートル未満の白色の五弁花が2から7個くらいずつまとまって付いていますので、あたかも「春の淡雪」が降り積もったようにも見え、比較的離れた場所からも見分けがつきやすい植物です。
観賞用に公園や庭などの花木として栽培されることも多く、季節の切花としても使用されています。
自然種と園芸種の違いかどうかは分かりませんが、枝が直立するタイプとその先端が枝垂れるタイプがあり、園芸種には’フジノピンク’などの白花以外のものもあります。
中国名は「噴雪花」と表記されます。

◎在来種か帰化植物か
日本では関東地方以西の河岸の岩場などに自生しているものがあるということですが、これらの野生化した生育についてこれを在来種と見るかどうかについては見解が分かれているようです。
帰化植物に詳しい「日本帰化植物写真図鑑」「増補改訂日本帰化植物写真図鑑第2巻」などを参照する限りでは帰化植物としては取り扱われてはいません。
しかし、「筑波実験植物園/植物図鑑」によりますと、自然分布は中国で日本への帰化分布として本州(関東以西)・四国・九州・中国の地方があることを明示しています。
こうしたことをうけて、「みんなの趣味の園芸」では「関東地方以西の本州、四国、九州の川岸の岩場などに生えるユキヤナギを見かけますが、もともとは栽培されていたものが野生化したものともいわれています」という表現となっています。
また、「山渓ハンディ図鑑3樹に咲く花離弁花1」によりますと、「日本に自生するものは栽培品が野生化したとする説もある」とも記しています。

花言葉には「殊勝」「愛嬌」「恥じらい」などがあります。

※参考にした図鑑類
「日本帰化植物写真図鑑」(一部改訂版/2011/全国農村教育協会)
「園芸植物」(1998/山と渓谷社)
「散歩で見かける四季の花」(2013/日本文芸社)
「花と木の名前1200がよくわかる図鑑」(2005/主婦と生活社)
「だれでも花の名前がわかる本」(2015/講談社)
「季節の花図鑑」(2004/日本文芸社)
「増補改訂版 園芸大百科」(2015/ブティック社)
「くらしを彩る花の本」(2014/講談社)
「花色図鑑」(2003/講談社)
「樹木図鑑」(2014/ナツメ社)
「樹木ガイドブック」(1997/永岡書店)
「樹木見分けのポイント図鑑」(2003/講談社)
「木の名前がわかる事典」(2005/成美堂出版)
「散歩の樹木図鑑」(2014/新星出版社)
「よくわかる樹木大図鑑」(2016/永岡書店)
「山渓ハンディ図鑑3樹に咲く花離弁花1」(2003/山と渓谷社)
「園芸植物大事典」(1994/小学館)
「四季花こよみ 春」(1988/講談社)

※参考にさせていただいたサイトなど
「みんなの趣味の園芸」
「みんなの花図鑑」
「花と緑の図鑑」
「植物園にようこそ!」
「筑波実験植物園/植物図鑑」
「私の花図鑑」
「ガーデニングの図鑑」
「四季の山野草」
「花しらべ」
「ヤサシイエンゲイ」
別名
俗名
方言
別名は多く、「小米花」(コゴメバナ)、「小米柳」(コゴメヤナギ)、「小米桜」(コゴメザクラ)、「庭柳」(ニワヤナギ)、「岩柳」(イワヤナギ)のほかに、古名としては「岩桜」(イワザクラ)などがあります。

観察の記録

( 2017/04/10 )
春の淡雪
 2017年3月25日につくば市で撮影したものは「筑波実験植物園」の花木、2010年3月15日に撮影したものはご近所の住宅跡の空き地に残っている庭木
、2017年4月10日に撮影したものは「国営武蔵森林公園」の花木園で撮影をしたものです。
 拙宅の小さな庭にも確か2000年頃まではブルーベリーの隣に花木として30年以上は生育をし、それなりに春の訪れを感じさせる白い小花を咲かせていました。諸事情により車の駐車スペースを2台にしたところ、撤去したという記憶はないのですがいつの間にか消滅していました。その後ふたたび車は1台となりましたが、この駐車スペースの跡地にはシャガ、キボウシ、ヒメヒオウギズイセンなどの野草、雑草が蔓延る藪となっていますが、近年はこれにミズヒキ、ユウゲショウなど季節の花も少しばかり混じるようになりました。
 なお、ここ4年くらいの間に名称不詳の木本が10本ほど鳥を媒介にして繁殖しています。幼木の場合は名称が分かりづらいのでそのまま放置していたところ、大きなものでは太さが3cmほどにもなってしまい、根も深くもはや簡単には撤去ができない状態にまで生育しています。これらの幼木は小鳥などが木の実を餌として食べたものが、未消化のままほど良く発芽を促される状態で糞として空中散布されたものと考えられますが、こうした木本の生命力の強さには驚かされます。なお4年前頃といえば、ちょうど近くの5000平方メートルほどの平地林が宅地開発された時期に符合しています。


・2017/04/22 HP作成


ユキヤナギ


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