日本名 |
沢蓋木(サワフタギ)
⇒低山地の沢沿いに生育し沢を塞ぐように見えることから呼称されたともいわれています。 |
科/属 |
ハイノキ科ハイノキ属
※ハイノキは漢字表記では「灰(の)木」(その灰が染色の媒染剤として使用されたことから) |
学名 |
Symplocos sawafutagi Nagam. (シンプロコス)※「筑波実験植物園」より
属名であるシンプロコスはギリシャ語のsymploke(連結しているの意)に由来し、雄しべが合生するものがあることに因みます。 |
開花時期 |
5月から6月(ハイノキに比べて1か月ほど遅い) |
特徴など |
北海道から九州にかけての山野の沢沿いや尾根に生育する落葉広葉の小高木で、朝鮮半島や中国にも分布しています。
うぶ毛の見える花序は円錐状で5裂した白花をつけ、長く白い30本くらいの雄しべは放射状にのび、その中央に雄しべに隠れるように1本の雌しべがあり、やや表面が波打つ葉には細かい産毛が生え、10月頃になると径7から8ミリメートルほどの瑠璃色をした実が結実します。
樹皮には縦裂した溝がかなり目立ちますが、古くなると脱落し成長の間はこの脱落と再生を繰り返すようです。
また、枝や葉を燃やした灰は紫紺染め(しこんぞめ)の媒染剤(ばいせんざい)に使用されていたそうです。
花言葉は「緊張感」
※参考にした図鑑類
「樹木ガイドブック」(1997/永岡書店)
「樹木見分けのポイント図鑑」(2003/講談社)
「木の名前がわかる事典」(2005/成美堂出版)
「散歩の樹木図鑑」(2014/新星出版社)
「よくわかる樹木大図鑑」(2016/永岡書店)
「樹木図鑑」(2014/成美堂出版)
「園芸植物大事典」(1994/小学館)
※参考にさせていただいたサイトなど
「植物園にようこそ!」
「筑波実験植物園/植物図鑑」
「私の花図鑑」
「四季の山野草」
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別名
俗名
方言 |
別名「瑠璃実の牛殺し」(ルリミノウシコロシ、カマツカ(ウシコロシ、かつては鎌の柄などとして木細工などにも利用されていた)に似て青紫色の実をつけることから)、「錦織木」(ニシゴリ、花の色合いからか?)など)があります。 |