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撮影場所 埼玉県入間郡三芳町( 2008/05/21 撮影 曇り )

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撮影場所 埼玉県入間郡三芳町( 2008/05/22 撮影 晴れ )

日本名 オリヅルラン(折鶴蘭)
⇒和名は細く伸びたランナーの先についた子株が折鶴のように見えることから呼称された。
科/属 ユリ科オリヅルラン属
学名 Chlorophytum
開花時期 5月頃
⇒3月から4月という説明をしている場合などもありますが、この個体については5月中旬から下旬にかけての2週間ほどの短い期間でした。 
特徴など  ランナーの先の方に花径1.5センチほどの小さな白い花が咲きますが、観葉植物なので余り目立ちません。南アフリカ原産の多年草ですが、耐寒温度は摂氏5度と観葉植物の中では寒さに強いという性質があります。
 成長速度が早いので、土鉢植えでは2年に1度程度の植替えが必要です。ハイドロカルチャー栽培の場合には、予め大きめの容器で栽培することが相応しく、また水やりが多すぎますと忽ち根づまりを起こします。
別名
俗名
方言
別名として、チョウラン、フウチョウランなど

観察の記録

( 2008/05/22 )
花の命は短く
 画像のものはすべてナカフハバヒロオリズルランという斑入りの品種で、これ以外にソトフオリズルラン、シャムオリズルランなどの品種があります。稀に小株を移植した時などにバッタなどの昆虫の食害に遭うこともありますが、通常は病虫害を寄せ付けない頑健な性質を持っています。
 また寒さにも強いため、都内の市街地などでは冬の間でも外置きにしている事例を見かけます。然し流石に降霜には弱いので冬季には室内に置くことが望ましいようです。なお室内にさえ入れておけば、温度差の激しい浴室などでも十分に越冬できます。
 本来は観葉植物ですが僅か2週間ほどの間小さな白い花をランナーの先に咲かせます。観葉植物の栽培関係の本には、よく「花は不要なのですぐに摘むべし」というようなことが記されていますが、経験上から判断するかぎり生育には余り支障がないと思われますのでそのままにしています。



■オリヅルランの栽培について■Ver.1
  なお下記の事項につきましては15年ほどの間に栽培した数百株の経験によるもので、科学的な根拠は全くありませんのであらかじめご了承ください。また、首都圏近郊の平野部の断熱材仕様の木造住宅内での栽培を想定しておりますので、首都圏近郊のコンクリート、鉄骨造の集合住宅(いわゆるマンションなど)の場合には冬越しに関してはほとんど問題がないと思われます。
 とはいいましても、植物は生き物であり個体と生育環境の違いなどによりその対処方法は千差万別ですので、あくまでも栽培のひとつの目安ということでご理解いただければ幸いです。

耐寒温度と置き場所
◎越冬温度は摂氏5度程度といわれていますので、首都圏の郊外などでは基本的に冬場は外には置けません。また、ある程度の耐寒性があるとはいえ、降霜には弱く霜にあたった場合にはまず回復の見込みは無いものと思われます。
◎軒下であれば地上の葉は枯れますが、地中の根そのものは越冬することは可能無場合もあります。
◎部屋の中の暗い場所でも育ちますが、光合成の不足などのために葉だれや成長不良が発生する場合があります。
◎また、あまり暖房の効きすぎた部屋の場合には暖房を切った場合との温度差が大きいので、温度の安定した部屋に移すなどの配慮も必要です。
◎人混みなど人の多いところ、トイレなどではとりわけ元気に生育します。
◎根がある程度しっかりとしていれば、温度差の激しい浴室内でも年間を通じて栽培できます。
◎西日の当る出窓などは温度差が大きいので極力避けてください。
◎観葉植物としては環境の変化にも強くかなり頑健な方ですが、あまり置き場所を頻繁に変更するのは好ましいとはいえません。日陰から半日陰へ移動するとき、温度差のある場所へ移動する時などには1ヶ月ほど時間をかけて徐々に環境を変え慣らしていくことが大切です。

水やりの目安
 ◎水やりは夏場は1日おき、春と秋は1週間に1回から2回ぐらい、冬場は1ヶ月に1回から2回ぐらいが目安となりますが、一般的に乾燥にはかなり強いので特に寒い時期にはできるだけ控えたほうが好ましいと思われます。
 ◎水やりの時間帯は活動時間前に当る午前10時ごろがベストで、冬季の場合について夜間は早朝に凍結などの恐れがありますのでできるだけ避けたほうが賢明です。
 ◎真冬でも一日中暖かい部屋に置く場合には鉢土の乾燥が激しくなるので、1カ月に3から4回与えることも必要な場合がありますが、この時水やりに伴う「根ぐされ」と「鉢土の硬化」に注意してください。
 ◎「鉢土が硬化」した場合には、鉢から株ごと取り出して土を入替えるなどの対策が必要ですが、面倒な場合には割り箸やフォークで土の表面に穴を開けたり少しほぐす程度でも対処できる場合があります。、
 ◎受け皿の水は一般的にすぐに捨てるほうが良いといわれていますが、これは根ぐされを防止するだけではなく、水の腐敗に伴う悪臭の発生を防ぐという意味もあります。
 ◎また、受け皿にたまった水は一般的には植物の成長にとって不用または害のある物質を含んでいるといわれていますので、間違っても勿体無いからなどと他の植物の水やりに再利用しないほうが賢明です。

日照
◎ある程度の耐陰性がありますが、目安として日中の場合電気をつけなくても本が読める程度の明るさがあれば概ね大丈夫です。但し急激な日照環境の変化は避けたほうが良さそうです。
◎紫外線が強すぎると人間と同じように火傷(葉焼け)を起こしますので、直射日光はできるだけ避けたほうがよいと思います。またレースのカーテン越しでも十分に育ちます。
◎また、人工の光でも明るさ次第ですがある程度は育ちます。
◎冬季は観葉植物にとっての休眠期ですので直射の西日はできるだけ避けて、室内温度が大きく上下しないように配慮してください。西日の当る出窓などでは夕方の気温は30度を超えることもありますが、朝方には10度を大きく下回ることもあるため却って観葉植物自体が疲弊していまいます。

よくある失敗事例など
 ◎水のやりすぎ
  観葉植物はとくに冬場に休眠状態に入りますので、水やりはできるだけ抑えたほうが根ぐされを防ぐことができます。冬場に葉が根元から枯れているような場合や、新しい葉の先が黒くなっている場合がこれに該当しするものと思われます。
 ただし5月から9月頃の成長期に新しい葉の先が黒く枯れていたら、一般的には根詰まりしている可能性がありますので株分けや大きめの鉢への植え替えが必要です。
 また同時期に葉の根元が茶色く変色している場合には、水の遣りすぎや鉢土の温度が高すぎることなどが考えられます。

◎日当たりと紫外線に注意
  日照不足 ある程度の間接的な光でも育ちますが、葉が細くなり光合成の不足から葉自体が細くなった場合の対策としては日光に当てることが一番です。ただし夏の直射日光は、強烈な紫外線によって葉焼けを起しますので直射日光を避けることが大切で、レースのカーテン越しの光くらいが丁度よいかと思います。

◎ 空調対策
 観葉植物全般に言えることですが、エアコンの風にはできるだけ直接当たらないように心がけてください。特に冷房の風は好ましくありません。

植え替えについて
◎2年を目安にして一回り以上大きな鉢を使用してください。
◎この場合、観葉植物の育て方の本などでは根を大胆にカットすると良いというようなことが書かれている場合が多いのですが、経験的にみて根ぐされしていない場合にはあまりカットしないほうが良いと思います。
◎もちろん他の観葉植物と同様に固まってしまった根を、ある程度ほぐして土を半分ぐらい落とすことは必要です。
◎また、植え替え直後には根の機能が多少弱っていますので、あまり頻繁に水を与えすぎると根ぐされを起こしますので乾かし気味にすることがポイントです。
◎植え替えの時期としては単に大きな鉢に植え替えるだけであればいつでも大丈夫ですが、株分けの場合にはその後の成長も考慮すれば5月から6月頃がベストです。因みに単純な植え替えだけであれば真冬でも大丈夫でした。
◎使用する土は市販の観葉植物の土で構いませんが、鉢の中の空気の通りをよくするため赤玉土を適量混ぜることも良いかもしれません。また黒っぽいものは避けて、できるだけ粒の大きい固まりにくいものが好ましいと思います。
◎植え替えが面倒で先送りしたい場合や植え替え時期を逃した場合には、固まってしまった鉢の土に割り箸の先やフォークでいくつか穴を開けてやるという方法もあります。もしも、うまくいくと一年ぐらいは先延ばしできます。

増やし方
 ◎春から秋にかけてランナー(細い茎の先に気根が育ちます)が出ますので根が1センチ程度に伸びていれば、ランナーを切って小鉢に植えます。2ミリほどの発根でも根付く場合もありますが、やはり1センチ程度の根が複数発根しているほうが根付く割合は高くなります。
◎鉢のサイズは直系12センチ程度の大きさで根の成長やバランスからみて多少縦長の方が良いと思います。
 ◎このとき3株ぐらいをそれぞれ三角形の頂点の位置に植えると後々葉の姿がよくなると共に葉だれを防げます。
◎時期としては5月から9月頃が適当ですが、酷暑の時期はできるだけ避けたほうが良さそうです。
◎ランナーをそのままにしておくと白い小さな花が咲きますが、葉姿としてはあまりバランスが良くないのこともあり子株で増やさないのであれば根元から切ったほうが見た目には良いと思われます。

葉の剪定
 冬場や水不足の場合に葉先が茶色く枯れてきますので、これを見苦しくないようにするためには枯れた部分を斜めにカットすると良いかもしれません。横にカットしたほうが簡単かも知れませんが、いかにも切り取った跡が目立ちのであまり格好がよくありません。

肥料
 ◎4月から5月にかけて市販の液体の物を少量与えれば十分ですが、経験的には殆ど与えなくても問題がない場合が多かったように記憶しています。与え過ぎは却って根ぐされの原因にもなりますし、植え替え直後には肥料は抑えた方が無難です。
◎また遅効性のものは、梅雨時などの湿度の高い時期に肥料自体にカビが生えてしまう場合があるので与える時期や量に注意する必要があります。

害虫対策
 あまり虫がついたことはありませんが、発生した場合には市販のもので十分ですが原液を薄めるタイプのものは濃すぎないようにしたほうが賢明です。ただし稀に小株の時にバッタなどの昆虫の食害に遭うことがありますので、小株の時にはなるべく屋外には出さない方が無難です。

・2008/05/31 HP作成
・2008/06/01 栽培方法の記述を追加
オリヅルラン


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