( 2017/05/04 )
■これが「静の苧環」
都内にある「小石川植物園」の標本園で撮影したものですが、まずこの「苧環」の名前から思い出したのが「静の苧環」の一場面でした。公共放送の「大河ドラマ」で「源義経」(近年放映された「義経」ではありません)が放送されたのは昭和41年(1966年、ついでながら当サイトの管理人が中学3年から高校1年にかけての時期)のことですが、その当時主役である義経を演じた尾上菊之助よりも、むしろ静御前を演じた藤純子の「しずやしず・・・」のくだりが、半世紀以上を経た今でも鮮烈に脳裏に焼き付いております。女優藤純子は吉本新喜劇に出演していた頃から知ってはいましたが、彼女の美しさそのものよりもむしろ頼朝(配役、芥川比呂志)により捕縛された義経の愛妾が、鶴ヶ岡八幡宮で己の意に沿わない悲哀に満ちた舞を舞う場面が大変印象深いシーンとして脳裏に刻まれています。
この場所は60年ほど前にも初めての小学校の遠足で訪れ、その後学生の時にも訪れた植物園でもあり、実に様々な縁を感じさせてくれたひとときでした。
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