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撮影場所 埼玉県ふじみ野市( 2,010年4月18日 撮影 晴れ )花と蕾
「たまご型でうぶ毛(蕚)」の生えているものが「蕾」です

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花と蕾の画像ですが、早くも種(果実)ができはじめています
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撮影場所 埼玉県ふじみ野市( 2010年4月25日 撮影 晴れ )花と種

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撮影場所 埼玉県ふじみ野市( 2010年5月2日 撮影 晴れ )花と蕾

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撮影場所 埼玉県ふじみ野市( 2010年5月4日 撮影 晴れ )

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撮影場所 埼玉県ふじみ野市( 2010年6月5日 撮影 晴れ )

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撮影場所 埼玉県ふじみ野市( 2014年5月10日 撮影 晴れ )

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些細な変異が発生する場合の多いことも頑健な性質であることの傍証らしい
撮影場所 埼玉県ふじみ野市( 2017年5月3日 撮影 晴れ ) 
矮性化

日本名 長実雛芥子、長実雛罌粟(ナガミヒナゲシ)
⇒結実した実が長いことから呼称されたとも
科/属 ケシ科ケシ属
学名 Papaver dubium
開花時期 関東南部の平地では4月中旬頃からから6月上旬頃まで
特徴など 1961年に世田谷区で発見されたともいわれる(※江戸時代に観賞用としてもたらされたとも ⇒ 「雑草手帳」)、地中海沿岸、中央ヨーロッパ原産の帰化植物で、4弁の朱色(※サーモンピンクという形容がいちばん合っている)の花(約3cmから6cm)を上向きに咲かせる1年生草本である。
草丈は大きくとも50cmくらいまでだが、1990年代頃から北海道を除く日本各地で繁殖し、道路や畑の脇、空き地などでその勢力を拡大しており、道路の割れ目のような痩せた土壌では草丈10cmほどても花をつける。
ケシの仲間でも毒性はないとされるが、ほかの植物の生育を阻害するアレロパシー物質を放出するという( ⇒ 「雑草手帳」)。
花は蕾の時には「お辞儀をするように」下を向いて垂れていることが多い。
ケシ坊主とも呼ばれる果実(さく果)には3000ほどの細かい種子が内包され、これが飛散することにより大きく勢力を伸ばしている。

※観察より
個体により花弁の形態(皺の有無など)に差異があり、雌しべ先端部の形(筋は通常では8本から9本くらいだが、たまに4、5本の場合もある)にもやや異なることがあり、これに比して雄しべの数も一定ではないことが多い。
※参考にした図鑑類

「雑草や野草がよーくわかる本」(2006/秀和システム)
「身近な野草・雑草」(2010/主婦の友社)
「野草・雑草の事典530」(2014/西東社)
「野草図鑑」(2014/ナツメ社)
「雑草手帳」(2014/東京書籍)
「散歩で見かける草花・雑草図鑑」(2011/三省堂書店)
「花と葉で見わける野草」(2010/小学館)
「散歩で見かける四季の花」(2013/日本文芸社)
「身近な野の花のふしぎ」(2010/ソフトバンク・クリエイティブ)
「雑草のよび名事典」(2012/世界文化社)
「散歩でよく見る花図鑑」(2015/家の光協会)
「散歩で見かける野の花・野草」(2013/日本文芸社)
「散歩の花図鑑」(2015/新星出版社)
別名
俗名
方言
別名「虞美人草」(グビジンソウ)ともいうとされるが、これはヒナゲシの場合を指しているように思われる。

観察の記録

( 2010/04−2010/06 )
定点観測
 おそらくこの頃がナガミヒナゲシの最盛期だったと記憶しています。「けやき並木通り」と名付けられた歩道上のケヤキの街路樹の根元にささやかなスペースがあり、2000年前後ころから少しずつ目立ち始め、春から初夏にかけてのこの時期にはナガミヒナゲシとジャーマンカモミールが占有する光景が数年ほど続きいていました。

( 2014/05/10 )
衰退
 一時は歩道の植栽スペースを殆ど占有する勢いが見られたのですが、2011年頃からは次第にその数の減少が見られはじめ、近年では以前ほどは目立たない存在となってきました。かつてはセイタカアワダチソウがそうなったように、ナガミヒナゲシの出すアレロパシー物質が自分自身にも影響して、その生育に適さなくなったのかどうかについては確認できませんが、そういう可能性も考えられなくもないと思いました。

( 2017/05/03 )
復活と変異
 3年前ほど前には、余りその姿を見かけなくなりましたが、この年には少し場所を変えて茶畑の端などで小群落を形成しはじめていました。画像のものは自宅近くのホームセンター脇の道路沿いにポツンと咲いていたもので、いちおう4弁花ではあるのですが、上記画像のように花径約2センチメートルと極めて小型で花弁は開き気味、その花弁自体の幅も狭く、柱頭の筋の数も4本と少ないなどのことから、即座には「ナガミヒナゲシ」であるということが理解できませんでした。しかし花冠部分の特徴、葉の形、茎の様子などを総合すればも紛れもない「ナガミヒナゲシ」で、また5年ほど前からたまに自宅の庭の片隅に小さな一株が顔をのぞかせていた謎の植物の正体も判明しました。ただし自宅では総じてドクダミ、カタバミ、ノビル、ハルジョオン、オニタビラコ、エノキグサなどの野草が優位種となっているため、いまのところ「ナガミヒナゲシ」がこれらにとって代わるというような徴候は全く感じられません。そのことはさておき、このように些細な変異を出現させつつも、その生育環境に順応し種の継承が図るという巧妙かつ頑健な仕組みにあらためて驚かされます。



・2017/02/21 HP作成
・2017/05/31 画像追加


ナガミヒナゲシ


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