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撮影場所 東京都文京区 ( 2017年5月4日 撮影 晴れ ) 花と葉

日本名 紫鷺苔(ムラサキサギゴケ)
⇒花の形が鳥の鷺(サギ)に似て苔(コケ)のように地面を這い紫色の花を咲かせることから名付けられたましたが、単に鷺苔(サギゴケ)と呼ばれている場合もあり、また花色の違いから、特に白花のものをサギゴケあるいは鷺芝(サギシバ Mazus miquelii f. albiflorus Makino)と呼ぶ場合もあります。(※「本草綱目啓蒙」による区分でもある)
またとくに、紫よりも明るいピンク色の品種をモモイロサギゴケと呼ぶ場合もあるそうです。
科/属 ハエドクソウ科サギゴケ属(APG分類)
※従来の新エングラー体系ではゴマノハグサ科に分類されていました
学名 Mazus miquelii Makino (マズス ミクエリー)
開花時期 4月から5月
特徴など 草丈10cmから15cmを有する本州、四国、九州に分布する在来の多年草で、一般には水田の畔などのやや水分の多い環境で生育するといわれていますが、日照が不足する環境では開花は少なくなるようです。
日本のみの固有種ではなく中国、台湾などにも生育していますので、ことによると有史以前に遡る時代の帰化植物の可能性もあるのかもしれません。
花冠は口唇花で、上は2裂で4本の雄しべと1本の雌しべが隠れるようにしてついており、下部は3裂し2筋の褐色またはオレンジ色の斑点状などの模様が見られる部分(※この斑点の模様は個体によって異なり、まれに模様のない場合もある)はいくぶん盛り上がって見え、萼、花冠の一部(※虫が止まりやすいらしい)、花柄などには細かい繊毛を観察できます。
雌しべの柱頭は二つに分かれ花粉を受けた時などに閉じる性質があり、この動きは「柱頭運動」と呼ばれています。(※一般書では「最新版 雑草・野草のくらしがわかる図鑑」(2014/秀和システム)が詳しい)
また、匍匐枝をのばして生育の領域を拡張する性質があることから、一方で前記の柱頭運動という特性があるにもかかわらず肝心の種子からの発芽率は低いようです。
小さな愛らしい野草なのですが、残念ながら近年はレンゲなどともに水田の付近でも目にすることが少なくなってきた事を感じます。

なお、同属のトキワハゼとよく似ていることから、下記のようにその相違をまとめてみました。(※一部の一般向けの図鑑類では、たまに花の画像が混同されている事例も見受けられます)

   ムラサキサギゴケ  トキワハゼ
 生育環境  やや湿った環境を好む  やや乾いた環境を好む
 匍匐枝の有無  有  無
 花の長さ  長さ1.5〜2センチ 長さ1センチ前後 
 花の幅  萼片から大きくはみ出る  蕚本の幅より少し大きい
 花の色合い  紫色がやや濃い目  紫色がやや薄目
 花期  4月から5月ころまで 4月から10月ころまで 
 茎の繊毛 無(花柄にはある)  有 


花言葉には「忍耐強い」、「追憶の日々」、「あなたを待っています」などがあるようですが、こうしてみるとどこか「演歌の世界」のようにも思えます。

※参考にした図鑑類
「園芸植物」(1998/山と渓谷社)
「散歩で見かける四季の花」(2013/日本文芸社)
「花と木の名前1200がよくわかる図鑑」(2005/主婦と生活社)
「散歩で見かける野の花・野草」(2013/日本文芸社)
「散歩で見かける草花・雑草図鑑」(2011/三省堂書店)
「最新版 雑草・野草のくらしがわかる図鑑」(2014/秀和システム)
「野草・雑草の事典530種」(2014/西東社)
「四季の野の花図鑑」(2008/技術評論社)
「散歩でよく見る花図鑑」(2015/家の光協会)
「身近な野草・雑草」(2010/主婦の友社)
「野草図鑑」(2014/ナツメ社)※トキワハゼとの相違が分かりやすい
「雑草手帳」(2014/東京書籍)
「花と葉で見わける野草」(2010/小学館)
「散歩の花図鑑」(2015/新星出版社)
「日本の山野草」(1998/NHK出版)
「日本の野草 春」(2009/学研)
「花色でひける野草・雑草観察図鑑」(2005/成美堂出版
「季節の野草・山草図鑑」(2005/日本文芸社)
「日本の野草・雑草」(2008/成美堂出版)
「山野草の名前1000がよくわかる図鑑」(2010/主婦と生活社)
「増補改訂新版 山渓ハンディ図鑑1野に咲く花」(2013/山と渓谷社)
「野草大百科」(1992/北隆館)※別名、方言、調理法などに詳しい
「里山の植物(2009/NHK出版)」
「野草見分けのポイント図鑑」(2003/講談社)
「野草の自然誌」(講談社学術文庫/2003/長田武正 著/講談社)

※参考にさせていただいたサイトなど
「みんなの趣味の園芸」
「みんなの花図鑑」
「花と緑の図鑑」
「植物園にようこそ!」
「私の花図鑑」
別名
俗名
方言
別名「鷺苔」(サギゴケ)とも、このほかに方言名としては「ハゼナ」(さく果であることから多くの種を弾き飛ばし繁殖する)、「帆掛草(ホカケソウ)」(船の帆に見立てたか)、「ジロタロバナ」、「鷺草(サギソウ)」「アゼナ」(水田の畔などに生育している)「タハゼ」(同前)「千鳥草(チドリソウ)」「ムキメシバナ」「モチハゼ」「トノノムマ」「ミミズク」「コジタ」などがあります。

観察の記録

( 2017/05/04 )
誤解・・・やはり陽当りが好きらしい
 みどりの日に訪れた小石川植物園の日当たりのよい標本園で撮影したものですが、実はもう少し半日陰のような林床、林縁などが相応しい生育環境であると思っておりました。図鑑などの情報では湿り気のある環境を好むとされていますが、どちらかといえばやや乾燥気味の環境でしたが、一方で陽当りを好むともされていることもあり、この時は隣合っているウンランなどの生育場所のみならず通路部分まで元気に匍匐前進を行いその繁殖の領域を拡大していました。植物であることから生きるためには光合成が必要なので、一般に太陽光を好む(ただし紫外線は好まないらしい)ことは自明の理でもありました。
 2008年6月に福島県白河市で見かけた本種は湿気の多いヤマアジサイなども自生していた環境にありましたが、白河小峰城を築城した丹羽氏関係の墓所付近であったことから樹木が生い茂りあまり陽当りが良いとは言えない場所でした。しかも墓所への通路に設置された木製階段の足元でしたので、人の足に踏まれにくい隙間のような狭いところであったこともあり咲いていたのは僅か3輪ほどに過ぎませんでした。むろんその折に撮影した画像も在庫にはあったのですが、今にして思えば、日中とはいえ何分にもやや薄暗い日陰で、しかも三脚もなく、デジカメの手ブレ補正機能も無いことから、辛うじて何かが写っているというだけの惨憺たる代物なのでありました。この時以来本種はずっと薄暗い生育環境に存在しているという誤解が頭の中で広がってしまっていたようです。


・2017/05/13 HP作成


サギゴケ


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