( 2005/04/22 )
■カタクリには出会えなかったけれど
カタクリの群落地の近くに咲いていたシソ科のカキドオシです。植物図鑑などではピンクに近いもの、紫の濃いものが掲載されていて名称を調べるのに時間がかかりました。
「カントリソウ」ともいい、子どもの疳の虫を抑えるのに用いられたとも。花の大きさは直径1.5センチメートルほどの小さなものですが、花弁の下の部分にこのような可愛らしい模様があるのが特徴で、この模様を目印にして昆虫(受粉の媒介)がやってくるとされています。
カタクリと比べると余り人気のないありふれた雑草ですが、こんなに愛らしい花を咲かせて健気に頑張っています。もっとも花の姿に似ず、カキドオシの名の通り繁殖力は旺盛のようです。画像は埼玉県美里町の円良田城跡付近で撮影したものです。
( 2007/04/22 )
■日向でも日陰でも
同じく美里町にある甘糟城近くの林の端の方に生育していたものです。あまり日照条がは芳しいとはいえないようなやや薄暗い環境でも元気に生育していました。
( 2015/04/04 )
■初夏の陽気
神奈川県中井町の鴨沢要害を散策中に近くの野原で撮影したものです。この時の天候は朝方は完全な雨模様でしたが、神奈川県に入ったあたりから次第に天候が回復して、やや薄曇り気味の日差しでしたが初夏を感じさせるとても気持ちのよい天候になりました。カキドオシのような小さな花の様子を撮影するには、やはりマクロレンズが相応しいようです。この植物に関心を抱きはじめて早くも10年あまりになり、全体の印象がトキワハゼやムラサキサキゴケなどにも似てはいますが、今ではさすがに間違うようなことはなくなりました。
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