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アマギベニウツギ 天城紅空木 スイカズラ科タニウツギ属 落葉広葉低木 花の図鑑 植物図鑑 植物 画像 写真 フリー画像 加工自由の画像 ⇒ 画像クリックで拡大します
雄しべは5本、雌しべは1本で葉の縁や額に短いうぶ毛が見えます
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蕾状態のもので、写り込んでいる黄花の4弁花は薬草でもあるクサノオウ
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撮影場所 東京都文京区 ( 2017年5月4日 撮影 晴れ )

日本名 天城紅空木(アマギベニウツギ)
⇒その花色と伊豆半島地方にのみ分布していることからこの名がつけられました。
科/属 スイカズラ科タニウツギ属
学名 Weigela decora (Nakai)Nakai ver. amagiensis(Nakai)Hara 
※「小石川植物園」の展示解説プレートの表記(ヴァィゲラ デコラ アマギエンシス)
開花時期 5月頃
特徴など 伊豆半島の天城地方に分布するタニウツギ属の仲間の落葉広葉低木で、5本の雄蕊と1本の雌蕊があり紫紅色をした花冠は5裂していますが、花冠の内側はいくぶん紅色が淡くなります。
その樹高はおおむね人の背丈未満であり、萼、葉柄、葉の縁に短いうぶ毛が見られ、葉の縁はやや波打つような変形があります。
タニウツギ、ニシキウツギ、ハコネアツギなどと比べると全体的に花の数も少なくあまり華やかな印象はありませんでした。

上記の学名を直訳すれば「天城地方の飾り立てられた(美しい)ヴァィゲラ」(タニウツギ、ドイツの植物学者であるヴァィゲル Christian Ehrenfried von Weigel 1748−1831の名前に因む)ですが、このようにニシギウツギの変種とするもの、あるいはニシキウツギの品種とするもの、またはニシキウツギとハコネウツギの交雑種とするものなどいくつかの説があるようです。
その原種と考えられているハコネウツギ(箱根空木)やニシキウツギ(二色空木)は、その花色が白色から紅色に変化していきますが、本種は蕾の段階から紫紅色であり花色の変化はありません。ほかに花色が白色から濃紅色に変化するアマギニシキウツギ(天城二色空木)なども知られています。

花言葉には「移り気」というのがあるようなのですが、仮にこれが花色の変化に因むものであるとすると、その花色は変化しないことからあまり似合わないようにも思われます。

※参考にした図鑑類
タニウツギ(ベニウツギ)やニシキウツギなどと異なり、分布している地域が極めて限られていることなどから、残念ながら項目を掲げて説明している図鑑類はほとんど見当たりませんでした。
「散歩で見かける四季の花」(2013/日本文芸社)
「花と木の名前1200がよくわかる図鑑」(2005/主婦と生活社)
「樹木図鑑」(2014/ナツメ社)
「樹木ガイドブック」(1997/永岡書店)
「樹木見分けのポイント図鑑」(2003/講談社)
「木の名前がわかる事典」(2005/成美堂出版)
「よくわかる樹木大図鑑」(2016/永岡書店)
「樹木図鑑」(2014/成美堂出版)
「講談社ネイチャー図鑑 樹木」(2007/講談社)
「散歩で見かける街路樹・公園樹・庭木図鑑」(2012/三省堂書店)
「園芸植物大事典」(1994/小学館)※ニシキウツギの品種のひとつとして品種名と学名のみが掲載されています。
「日本の樹木500超!」(2017/栃の葉書房)

※参考にさせていただいたサイトなど
いずれのサイト様もすべて「小石川植物園」で撮影した画像を掲載しております。
「かくれみの木々との語らい」
「四季の山野草」
「GKZ植物事典」
別名
俗名
方言
別名 今のところ見当たりません。

観察の記録

( 2017/05/04 )
デコラの思い出
 文京区にある「小石川植物園」の標本園で撮影したものですが、学名の形容詞であるデコラにはいろいろな思い出があります。60年ほど前になりますが、小学校の同級生にその父親がメラミン系合成樹脂を製造販売していた会社に勤めていた関係で、メラミン樹脂の販促用サンプルを持っていた子がいました。その色合いはパステルカラーに近く、大理石にも似た模様をともなうもので十数種類ほどが一つにまとめられた色見本のようなものであったと記憶しています。その当時の小学生にとっては、その色合いと質感が非日常的であまりに美しく特別なものに見えたらしく、一時はクラス中の関心の的になっていました。もっともこのあとそうした珍しいものを教室内にもとこむことが際限なく流行りはじめてしまい、終いには学校には授業に関係しないものは持ち込まないように指導されたという記憶もあります。
 その後デコラは高度経済成長の波に乗り、家庭用や店舗用などのテーブルの天板として多用されるようにもなり、自宅でも1960年代の中頃からは緑色をした大理石模様の天板が用いられた食卓が置かれるようになりました。なおこのテーブルは、時には臨時の卓球台にも変貌するという優れものでした。
 さらに時は流れ1970年代頃になると、その軽さと耐久性から住宅建設などの資材として建材用の合板などにも重用されるようになり、いささか当時の自分の仕事にも関係が発生したりと意外な繋がりのあったことを思い出さずにはいられません。
 さて、その合成樹脂のデコラですが、これはあくまでも「Decorative Laminated」から「Deco」と「La」を抜き出して合成した「造語」であるそうです。(一部「住友ベークライト社史」を参考にしました)


・2017/05/26 HP作成


アマギベニウツギ


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